今回は、これらの3つの物質を比較しながら、特徴を説明していきたいと思います。何かハプニングがあった時にこれらが家庭にあると、とても心強いです。
ベントナイトクレイ(Bentonite Clay)、珪藻土(Diatomaceous Earth)、活性炭(Activated Charcoal)は、共通する部分も多いですが、それぞれ個性があり、得意分野も微妙に違います。
これらの共通点のまず一つ目は、マイナス電荷を持つ物質であるということ。その意味は、これらを内服すると(外用してもそうですが)、プラス電荷をもつ物質を引き付ける、ということです。プラス電荷を持つもの、とは大体ヒトにとって有害なものが多くて、例えばウィルス、バクテリア、重金属、ダイオキシンなどの化学物質、残留農薬、放射能、カンジダ菌、寄生虫などもそうです。それらを吸着して、一緒に体外に排出してくれるという、素晴らしい能力があります。
もう一つの共通点は、これらは吸着力がすごいということです。それは、プラス・マイナスの電気的なことというよりは、元々そういう性質を持っているからです。
例えば、ベントナイトクレイ1gの分子の表面積は800平方メートルにもなる(想像できませんが💧)そうですし、珪藻土も、バスマットなどによく使われていて、水にぬれた足でいくら踏んでも、一瞬でまた乾いてしまうのは、本当に不思議な限りですよね。活性炭も、珪藻土とミクロの形状は似ていて、各分子の内側が空洞です。
では、これらの違いは何でしょうか。違いを理解するには、各物質の強みに注目するとよいです。
★ ベントナイトクレイ(Bentonite Clay) -- オールマイティーな解毒剤
これは、一言でいうと大昔の火山灰です。
安全で体にも優しく、シリカ、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、鉄、カリウムなどのミネラルを高濃度で含んでいます。 一般的な素晴らしい解毒剤であり、それが持つマイナス電荷も非常に強いものがあります。その引っ張る力は本当に強力で、火傷など皮膚の患部に塗ると、痛みの80%以上を取り去ることができます。
また、ベントナイトクレイを飲み続けると、体内の電位がより強力になり、傷の治りもより早くなると言われています。
ベントナイトクレイはまた、体をよりアルカリ性にしていきます。それによって、免疫力も高まり、解毒力も強くなるようです。
※ ベントナイトクレイについての詳しい解説はこちら
★ 珪藻土(Diatomaceous Earth、ED) -- 体内のクレンザー(お掃除屋)
これは、古代の珪藻(藻や植物性プランクトン)の化石です。
珪藻土は、ベントナイトクレイと違ってその”きめの粗さ”で、体内の消化器官をたわしのように掃除していって、寄生虫やカンジダさえ追い出してしまいます。ただし、これはそのきめの粗さゆえ、毎日飲むものでもありません。デトックス期間を決めて、10日間継続して飲んでしばらく休む、などすることをお勧めします。また、これは家庭内でも、ペットの被毛に混ぜ込んでノミを駆除したり、カーペットやベッドに振りかけておくと、そのミクロのギザギザした形状によりノミ・ダニをひっかけ、脱水に至らしめて殺すことができます。
※ 珪藻土についての詳しい解説はこちら
★ 活性炭(Activated Charcoal) ―― 緊急時の解毒剤
ココナッツの殻や硬木を燃やして、酸化過程でその表面面積を広げたものです。
これは、緊急時などに解毒剤として大量に摂ってもOKです。他の物質は大量に撮ると便秘を引き起こすかもしれませんが、これはそのような心配はないです。ベントナイトクレイ同様、これでペーストをつくって、切り傷・擦り傷や虫刺され、火傷などに塗布するなど、外用にも使えます。
― 使用法(どれが最適か)―
※ 元資料はこちら(英語ですが各やり方も詳しく書いています)
最後に、どこで売っているかですが、ベントナイトクレイと珪藻土はうちのお店でも大袋のお得価格で売っていますし、活性炭はアマゾンやアイハーブでも買うことができます。いずれにしても、Food Grade(食品グレード)を選ぶことです。また、活性炭はココナッツの殻か硬木が原材料のFood Gradeのものを選びます。