Flora Optima

― あなたの中の百人の名医を呼び覚まそう ―

コンブチャについて

KOMBUCHAの効能とつくりかた

昨今、アメリカでは相変わらず健康飲料「Kombucha(コンブチャ)」が大流行りです。どこのスーパーでも、コンブチャセクションには、いろんな会社が出したさまざまなフレーバーのオシャレなパッケージに入ったコンブチャが、棚の上から下までぎっしり並んでいます。 あ、コンブチャって言っても、日本の昆布茶ではありませんよ(^^; 日本では1970年代に一大ブームを巻き起こした「紅茶キノコ」のことです。それがなぜ今頃欧米で、しかもKombuchaと言うのかは謎ですが・・ともあれ、こちらの人は「コンブ―チャー!」の”ブー”にアクセントを置いて呼んでいます。

 

スーパーにずらっとラ並ぶさまざまなコンブチャ

 

コンブチャの歴史は、数千年前に中国の北東部で生まれ、紀元前220年頃に「解毒と強壮効果」で大評判になったそう。その後、日本、ロシア、そしてヨーロッパと、世界中に広まりました。それが欧米では今やビッグビジネスに成長。コンブチャの世界市場は2024年までに28億ドル(日本円でおよそ3000億円)の規模に達する勢いだそうです。

このコンブチャとは、紅茶もしくは緑茶に砂糖を加え、そこにゲル状の菌を更に加えて発酵させた飲み物で、見た目がマッシュルームを彷彿とさせることから日本では「紅茶キノコ」と呼ばれることになったそうです。(ということで、キノコではありません)

 

『KOMBUCHAは酵素・乳酸菌・アミノ酸・ポリフェノールなどが含まれていて、内臓のデトックス、抗酸化作用、さらに美容にも良い発酵飲料です。

元々、2000年代中頃からRAW VEGAN(生食ベジタリアン主義者)やロハス好きのマドンナを代表とするセレブたちが、ソーダなどの清涼飲料水の代わりに飲み始めたことがブームのきっかけのようです。

アメリカでKOMBUCHAが売り出されたきっかけは、ロサンゼルス郊外のバーバンクという町にある小さなメーカーが、韓国から持ってきた菌の素を、自分の家の台所で培養し、ガラス瓶につめて売り出したのが始まりだということです。

ちなみに、米国でヒットする健康食品のほとんどは、西海岸が発祥です。

西海岸は多くの健康オタクが住み、様々なカルチャーが融合し、新しい物が比較的受け入れられやすい土地柄だからです。

そして一般的に広く知られる要因となったのは、リンジー・ローハンが発した一言でした。

彼女はアルコール摂取を禁止されていた期間に、飲酒疑惑で出頭を命じられました。

その時、彼女が言ったのが、

「私はお酒は飲んでいない!KOMBUCHAを飲んでいただけ」という言葉でした。

KOMBUCHAは微量のアルコール成分を含んでいるのです。

それで一般消費者の間でも、

「What is KONBUCHA?(コンブチャって何?)」

という疑問が広がり、KOMBUCHAに興味を持つ人が増える結果となったのです。

なんともまあ皮肉な宣伝効果ですね。

KOMBUCHAは1本、$4~6とけっこう割高な価格にもかかわらず、ロサンゼルスやニューヨークに多くいるUrban Detox Diet派の人々の間で根強い人気があるそうです。

Urban Detox Diet派というのは、都会に住みながら、気軽にデトックスダイエットを行なう人たちのことです。

中には、1日に2本、1週間で14本のKOMBUCHA飲料を飲んでいる強者もいます。』

(『 』は五十嵐きょう子さんの情報から引用)

 

KOMBUCHAはいわば、「意識高い系」の人たちのソーダ代わりのドリンクなのですね。(彼らにとってはソーダは「意識低い人の飲み物」という認識か)

しかし、こんなに巷でガンガン売っている割には、私は今まで飲んだことがなかったので、一度飲んでみよう、と思いたち、飲むならやはりオリジナルを試さなくては、ということで、まずフレーバー無しのタイプを飲んでみました。

口に含むと、酢特有の舌を刺すような感覚がありました。

しかし、飲めないというほど強い味ではなく、炭酸のリンゴ酢入りドリンク、という感じのまあまあいける味でしたよ。

フレーバーありが多い、ということはフレーバーなしは飲めないほど不味いのか、と内心恐れていましたが、それは杞憂に終わりました(笑)

 

 

ちなみに、コンブチャの研究は人間ではなく動物を対象としたものが多いのですが、主に以下のような効能があると言われています。

 

コンブチャの8つの主な効能 

1.病気予防を助ける

これは、コンブチャに含まれる4つの特性のお陰です:解毒、抗酸化、滋養強壮、免疫底上げ

コンブチャに含まれるプロバイオティクス(善玉菌)は解毒を促進しますし、多くの抗酸化物質は炎症を抑えて、糖尿病、心臓病、ガンなどの慢性病から身を守ります。

また、コンブチャは発酵過程で紅茶には含まれない抗酸化物(グルカル酸)もつくり出します。

 

2.腸の健康をサポートする

これは、コンブチャには有益な酸、善玉菌、アミノ酸、酵素などが含まれるからです。

前出の抗酸化物質はフリーラジカルが消化器官につけた傷を無効にしますし、善玉菌は免疫機能の強化から精神健康、栄養吸収まで改善します。

(動物実験では、コンブチャが胃潰瘍を予防したりその治りを早めた例もある)

また、善玉菌はカンジダ菌の増殖を食い止めて腸内環境バランスを良いように整えてくれます。

 

3.精神機能を改善する可能性

これは、コンブチャに含まれるビタミンB群によるものです。ビタミンB群は、精神状態を改善してエネルギーレベルを高めるものとして知られています。(逆に、ストレスが多いと体内のビタミンB群の消耗が激しくなる)

また、善玉菌も豊富ですが、善玉菌は関節的に精神にも影響すると言われています。(研究では、プロバイオティクスが鬱、不安、自閉症、強迫神経症などの治療にもプラスの効果をもたらしたそうです)

 

4.肺の健康を促進する

これは、コンブチャを吸入することで、珪肺症 (仕事場でシリカを常にを吸い込むことによる肺炎)などの職業病を改善出来たそうです。他の職業的肺病(アスベスト肺など)にもいいかもしれません。それでも、吸入よりは飲むことをお勧めします。

 

5.バクテリアと闘う

研究では、黄色ブドウ球菌、大腸菌、ソンネ赤痢菌、サルモネラ菌、カンピロバクター・ジェジュニに抗生物質的な効果を発揮したそうです。

これらの菌は、食中毒や食由来の病気に関わっていますので、それらの予防になることが期待されます。

 

6.糖尿病の管理を助ける

これは、コンブチャそのものが低糖質であることにも起因しますが、その抗酸化物質によるようで、その効果は紅茶そのものよりも顕著だということです。

また、コンブチャは糖尿病患者の弱っていがちな肝臓や腎臓の機能を高めます。

 

7.心臓の健康をサポートする

これは、コンブチャが中性脂肪値やコレステロールの統制を助けることによるようです。

 

8.肝臓機能を維持する

体内の有害物質をフィルタ―して外に排出しようと頑張っているのが肝臓ですが、これが、体全体の健康には不可欠になっています。

実験では、コンブチャの抗酸化物質がアセトアミノフェン(ノーシン®などの鎮痛解熱剤)の大量摂取で起こったダメージや酸化ストレスから肝臓を守ったそうです。

 

含まれる栄養成分

栄養成分の内訳は、そのブランドや家庭で作ったものによって変わってきますが、一般的には低カロリーで、葉酸、リボフラビン、ビタミンB₆、チアミンなどのビタミンB群が豊富です。

大体500mlの非加熱・オーガニックのコンブチャでは以下のような栄養が含まれます:

● 60カロリー
● 炭水化物: 14g
● 糖: 4g
● 塩分: 20㎎
● 葉酸: 20mcg (一日推奨量の25%)
● ビタミンB₆: 0.4㎎ (20%)
● リボフラミン(ビタミンB₂): 0.34g (20%)
● チアミン(ビタミンB₁):0.3㎎ (20%)
● ナイアシン(ビタミンB₃): 4㎎ (20%)
● ビタミンB⒓:1.2mcg (20%)

 

コンブチャの作り方 (8カップ分)

コンブチャは、SCOBY(スコビー、株菌)さえあれば家庭で簡単に作れます。SCOBYが現在の日本ではどこで手に入れられるかが問題ですが・・調べると、Amazonや楽天でも若干ありましたが、ヤフオクでは多くの種類がかなり安く売られていましたよ。

※SCOBY —— “Symbiotic Culture Of Bacteria and Yeast(細菌と酵母の共生コロニー)”の頭文字をとったもの。

SCOBY(スコービー)

 

【原材料】

● 大きめの広口ガラス瓶: 1つ
● ガーゼまたはふきん: 1枚
● スコビー:1つ
● フィルター水か蒸留水:8カップ
● オーガニックのキビ砂糖か生はちみつ: 1/2カップ
● もう出来ているコンブチャ:1カップ
● 紅茶のティーバッグ: 2~3個

 

【つくり方】

1.水を火にかけて沸かす。沸いたら、火からおろしてティーバッグと砂糖を入れ、砂糖が完全に溶けるまでかき混ぜる。

2. ティーバッグを15分後に取り出す。

3. お茶を室温にまで冷まして、(大体1時間ぐらいかかる)冷めたらそのお茶を消毒したガラス瓶に移す。スコビーとコンブチャ溶液をそれに加える。

4. その瓶をキッチンふきんかガーゼで覆って、輪ゴムなどでしっかり留める。(通気性はいいようにしておく)

5. 7~10日ほど(夏は3日ぐらい)放置する。短い時間ほど、弱いコンブチャになり、味も酸っぱくないですが、逆に長い時間置いておくほど発酵して酸味は強くなります。ちなみに、1か月まで放置してもいいようですが、2,3日ごとに味見をして、ご自分の好みの酸味で発酵のやめ時をみて下さい。

自分でつくるメリットは、毎回市販のコンブチャドリンクを買うよりずっと安上がりにできることです。また、保存料などの添加物の心配もありません。甘さ調節もお好みにできます。

一方自分でつくるデメリットは面倒、そして不衛生だとカビをはやしてしまう危険性があります。一旦カビの生えたSCOBYは再生不能で健康被害をもたらしますから、残念ですが捨ててください。

 

コンブチャを飲まない方がいい人

● 歯に問題がある人 (酸性の飲み物のため、歯を侵食する可能性がある)

● 消化器系に問題がある人(IBS、潰瘍性大腸炎、クローン病、SIBOなどの人)

● HIV/AIDSの人

● アルコールを避けている人 (コンブチャは、微量にアルコールが含まれる_

● カフェインを避けている人(妊婦・授乳中の人なども)

 

いかがでしたか? コンブチャ、日本では一旦はブームが去った感のある紅茶キノコですが、ここでまた、海外ブームの逆輸入となるのでしょうか?

コンブチャは、ドリンク以外にも錠剤や粉末タイプのサプリメントもあるので、それだともっと気軽に取り入れられそうですね。

ドリンクは、日本ではなかなか手に入りにくいので、コンブチャを日常的に飲むために、この際スコビーから育ててみてもいいですね。

 

トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

Leave a Response