説明
ほのかに甘みと温かみを含んだスパイシーな香りを持つクラリセージ。その名前は、「清浄な」「明るい」を意味するラテン語の「クラルス」に由来しています。クラリセージには、プレッシャーを逃れて心を穏やかにする神経強壮作用や、鎮静作用があり、緊張している体を和らげ、気持ちに安らぎを与えてくれます。ということで、気分がブルーになっているときに最適で、オイルマッサージやディフューズがお勧めです。
クラリーセージとは、どんな植物?
クラリセージの発祥はヨーロッパで、シソ科のハーブです。標高1,000m程の乾燥した土地で育ちます。高さは1メートル程となかなか大きくなるのが特徴です。その高さからは想像できない可憐な花が咲き、花の色は種類によって違い、ホワイト、ピンク、ブルーと様々です。 もともと地中海地方が原産ですが、現在はアメリカでも広く見られます。
香りは、ほんのりと甘いハーブの香りがします。気分が高揚して、幸福感を感じる温かみがあります。中世にはこの甘い香りを利用して、マスカットワインの香り付けやリキュールの香料とされていたようです。そのため「マスカット・セージ」とも呼ばれています。イギリスでは、ビール醸造時のホップの代用品として使用していた時期もあるそうです。現代でも香料としてよく使用されていて、香水や化粧品、飲食物の香り付けとして使用されています。
効能:
1.生理痛を軽減する
クラリーセージは、ホルモンバランスを取ったり、詰まった部分を拡張したりすることで生理の周期を統制します。これは、生理に伴う症状(膨満感、腹痛、気分のむら、特定の食べ物への渇望など)をも治す力があります。
クラリーセージにはまた、抗けいれん作用があって、痙攣、こむらがえり、頭痛、胃痛にも作用します。これは、クラリーセージが神経をリラックスさせることによるものです。
2.ホルモンバランスを整える
今日起こっている健康問題(不妊、POS、エストロゲン由来のガン)は、高エストロゲン食品の消費による体内の過剰なエストロゲンから起こっています。クラリーセージはそれらのエストロゲン値を整えてくれるため、そういった疾患に非常に効果的な精油となっています。
3.不眠を軽減する
クラリー・セージは天然の鎮静剤になるので、眠りに落ちるのに必要な、落ち着いた平和な気持ちにさせてくれます。
4. 血の巡りを良くする
クラリー・セージは血管を広げて血流を多くしてくれます。これはまた、脳や動脈をリラックスさせることで血圧を下げます。結果、筋肉に入れる酸素の量を増やしたり、臓器の機能を助けることで、代謝効率を上げます。
5.コレステロールを減らす
クラリーセージの抗酸化・抗炎症特性は、心血管系を守り、コレステロールを自然に下げるのを助けます。クラリーセージはまた、精神的なストレスを軽減します。
6.ストレスを下げる
クラリーセージは抗うつ剤として作用する: それは、不安感や劣等感を和らげながら、自信と精神的強さを底上げする。これはまた、幸福感をもたらす特性があり、悦びや安寧の気持ちにさせてくれる。
7.白血病と闘う
ある研究では、クラリーセージオイルに入っている化学物質、スクラレオールが白血病と闘う役割を果たしていることを確認しました。スクラレオールは、アポトーシスの過程で細胞を殺せることが分かりました。アポトーシスとはプログラムされた細胞の死です。
8.菌を殺して感染と闘う
クラリーセージはバクテリアや真菌の感染の成長や広がるのを抑えます。また、バクテリアが水や食べ物を通じて体内に入るのも阻止しようとします。この抗菌特性は、大腸や小腸、尿路や排泄システムを守ります。
クラリーセージは防腐特性もあり、傷につけると細菌感染しなくなります。このおかげで、傷は早く治るようになります。
9.肌の健康を促進する
クラリーセージオイルには、リナリル・アセテートという重要なエステルがあります。それは、多くの花やスパイスの植物に自然に見つかる植物化学物質のことです。このエステルが肌の炎症を軽減して湿疹を治します。これはまた、皮脂の生産を制御します。(ニキビにいい?)
10.消化を助ける
クラリーセージは、消化工程を早く楽に行う胃酸と胆汁の分泌を増やします。消化不良の症状を軽減することで、クラリーセージは腹痛、膨満感、腹部の不快感を最小限にしてくれます。
使用方法:
- 目のケアには、きれいな暖かく濡らしたタオルにクラリーセージを2,3滴染み込ませて、それを両目の上から10分ほど押し付けます。
- 消化を助けるには、クラリーセージ・オイルとキャリアーオイルを半々で混ぜて、お腹をマッサージするかクラリーセージを3~5滴たらした熱い湿布をお腹に当てます。
- 髪の健康には、シャワー中にクラリーセージオイルとローズマリーオイルを同量頭皮につけてマッサージします。
- 瞑想や祈りには、クラリーセージ6滴をフランキンセンス、ホワイトファー、オレンジオイル各2滴と混ぜて、それをディフューザーやオイルバーナーに入れます。
ブレンドできるオイル: ベルガモット, 柑橘系オイル、サイプレス、ゼラニウム、サンダルウッドなど。
注意:
- クラリーセージの使用は、妊娠時には注意が必要です。(特に妊娠初期や腹部に使う場合)クラリーセージは、子宮収縮を起こすことがあるからです。
- クラリーセージオイルは乳児や幼児には使用を控えてください。
- 視力を改善したり、視力の低下から守ったりすると言われるクラリーセージですが、目の中には使用するべきではありません。
- クラリーセージはアルコールと一緒に、またはアルコール摂取の後には使用しないでください。睡眠に支障をきたすことがあるからです。
- 抱水クロラール(chloral hydrate) やヘクソバルビトン (hexobarbitone) はクラリーセージオイルと併用すると悪い副作用が出ます。(眠くなったり、これらの薬の作用を増幅させる)
小太刀栄子 (承認) –
初めてディヒューズしました。
とても、品のある高貴な甘さを感じました。
ゆったり過ごしたい時間に使います。
好きな香りの1つになりそう(o^^o)