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フランキンセンス/ボスウェリア

ボスウェリア (フランキンセンス)・ パーフェクトガイド

ガンは、家族や友達、同僚、または自分自身など、誰にでも何らかの形で生活に関わってきている非常に嫌な病気ですね。未だに、これ!という決定的な治療法は見つかっていませんが、それでも自然界で、ガンを予防・治療する可能性が高い、と言われている物質はいくつかあります。そのうちの一つが、このボスウェリアです。

ガンなどの慢性病の始まりには、必ず「微細炎症」があります。あなたが体のどこかを擦りむいたとき、イタッ!となってその患部が赤く腫れあがりますよね。それは、「急性炎症」と言って、健全ないい炎症です。体の救急隊員であるリンパ球などの白血球が駆けつけて、その部分を修復しようとすべく、そのように血を集めて腫れあがらせるのです。 しかし、この慢性の微細炎症は、あなたが気づきもしない体の奥深くで静かに起こります。そして、それは、放っておいても悪くなりこそすれ、治っていくことはありません。

微細炎症の要因は、アレルギー食品だったり、農薬、薬、空気中の病原菌、歯に詰めた重金属、精神的ストレスなど、とにかく、体が嫌がることをずっとし続ける(ハラスメント)と、それが絶えず体を軽い炎症状態にしてしまい、それがいずれ慢性病につながって顕在化してくるのです。

ここで、このボスウェリアの何がすごいかというと、強力な抗炎症作用でガンや自己免疫疾患さえも改善していくところにあります。その抗炎症力は、例えば boswellia serrataでは、NSAIDs(ノーシン®などの非ステロイド性抗炎症薬)と同じぐらい強いと言われていますーーしかも、薬にはつきものの副作用もなしに。

それに含まれるボスウェリア酸の中の、特にAKBA(アセチル-11‐ケト-β‐ボスウェリア酸)というのが、そのスーパーパワーの張本人になりますが、その構造は、ステロイドにも似ているそうです。ただしその作用はステロイドとは違って、症状がなくなったように見せかける以上のものがあります。

 

 

では、そのボスウェリアについて、もっと詳しく見ていきましょう。

フランキンセンスオイルは、カンラン科のBoswellia属の木から採れる樹脂性の抽出物ですが、その中でもBoswellia serrataはインドに自生する木で、別名Indian Frankincense と呼ばれています。実際抗炎症薬やサプリメントが存在するずっと前から、ボスウェリアの木から採取されるエキスはあらゆる炎症、例えば関節炎やIDB(炎症性腸疾患)、心血管系の病気の治療に使われてきました。

それが現代になって、科学的研究でボスウェリアまたはフランキンセンスに強力な抗炎症作用があること、また免疫機能を底上げすることが改めて裏付けられてきています。

具体的に言うと:

 炎症反応を大きくするサイトカイン(インターフェロン・ガンマ、インターロイキン‐4、腫瘍壊死因子アルファ)の生産を阻害する。

● 過敏反応を遅らせる

● リンパ球(白血球)とT細胞の相互作用を統制する

● ウィルス感染やバクテリア感染から体を守る免疫グロブリンG(IgG)抗体の生産を統制する

● 主に血中やリンパ液中にある免疫グロブリンM(IgM)抗体の生産を統制する

異なる種類のボスウェリアの木から採れる樹脂は5~10%の精油を含み、それには以下のように、さまざまな保護的成分があります:

 モノテルペン

● ジテルペン

● トリテルペン

● 四環系トリテルペン酸

● 4つの主な五環性ボスウェリア・トリテルペン酸
(そのうちの一つが有名なAKBA(アセチル-11‐ケト-β‐ボスウェリア酸)で、これが炎症を起こす酵素である5‐リポキシゲナーゼを最も強力に阻害すると見なされている)

ともあれ、ボスウェリアはただの言い伝えの民間自然療法ではない、科学に基づいた治療法だということです。

【 ボスウェリアの種類 】

Boswellia serrata (ボスウェリア・セラタ) は、ボスウェリア種の中で最も人気のあるタイプで、さまざまな不調や症状を治療するのに使われていますが、この種類だけではありません。

ボスウェリア種には少なくともあと三種類があります:boswellia carteriboswellia frereanaboswellia sacraです。
その他もありますが、それらはオイルやサプリメントではあまり使用されないため、今回は省略します。

それぞれ、異なるボスウェリア種の植物から採れますが、種類が違うと言ってもかなり近いので、医療でも似たような用途で使われてます。

Bboswellia serrataはインドで育ちますが、boswellia sacraはオマーン(中東の近くに位置する)や北アフリカのソマリアで育ちます。またBoswellia carteriは東アフリカや中国で育ちます。(sacraと carteriは、同一種とする説もあります)

 

 

Boswellia carteriは高濃度の酢酸インセンソールとトリテルペン酸を含み、その両方ともに抗腫瘍と強力な抗がん作用があります。Boswellia carteriは、腫瘍細胞をテーマにした研究の多くで、免疫系を刺激したり、膀胱がんや乳がんをはじめとするさまざまな形態のガン治療に、良い効果が見られました。

 

さて、フランキンセンスの樹脂(または抽出物)を生み出すボスウェリア種はオイルに加工されますが、それにはいろいろな「グレード」があります。

オイルのグレードは、以下のようないくつかの要因で変わってきます:

● 抽出物が採取される時期
● 抽出や加工の仕方
● 出来上がった製品の純度

ボスウェリアの木を育てている土壌や気候条件も、多少はフランキンセンス樹脂の質に影響を与えています。しかし、例え高品質だとしても、すべてのフランキンセンス・エッセンシャルオイルがボスウェリア酸(BAs)を含んでいるとは限りません。

研究では、boswellia carteri とserrataからの抽出物は7つ前後のボスウェリア酸を含んでいるようですが、フランキンセンスと書いてあるオイルでも、例えば boswellia frereana にはボスウェリア酸が大して(または全く)入っていなかったりします。というのも、それが樹脂に元々含まれていないからです。しかし、だからといって他のボスウェリア種に効能がない、というわけではありません。

boswellia frereanaからの抽出物には、コラーゲンの退化を阻止したり、炎症反応を促進する仲介物質の生産を止める強力な化学成分が入っています。

Boswellia sacraの木は、厳しい気候下や、岩だらけの土壌でも育つことができると言われています。Boswellia sacraの木は樹齢8~10年でフランキンセンスの樹脂が採れるようになり、そこから毎年数回、貴重な樹液を生み出します。その年の最後の樹液が、一番高品質のオイルが採れ、それには生体利用可能なテルペン、ジテルペン、セスキテルペンが最も濃縮されて入っています。

フランキンセンス樹脂は、その色で質が分かると専門家は言います。 樹脂の色が透明に近いほど、高品質だということです。

ちなみに、フランキンセンスの「CO₂抽出加工」は、並外れたグレードであり、ソマリアに自生しているものが一般的です。CO₂工程は、効能の多い揮発性のオイルを、より広い薬効範囲で抽出することを可能にし、「透明でリッチ、なめらかで傑出した芳香」を生み出します。

 

【 ボスウェリア対ターメリック:その比較 】

ボスウェリアとターメリック(有効成分はクルクミン)は、どちらも長年自然医学の医師に重宝されてきた植物です。それらは、多くの点で似ていて、どちらもさまざまな炎症疾患を治療したり、似たような作用メカニズムがあります:例えば、サイトカインの変調、NF-kB(炎症を促進する経路)抑制やシクロオキシゲナーゼ酵素の阻害など。

ターメリックには、抗酸化物質や抗炎症作用、抗突然変異性作用のある成分があり、それは、慢性病の多くをボスウェリアと同じぐらい改善できます。

ここで、これらの抗炎症植物は、一緒に使用するとさらにパワーを発揮することができるようです。 複数の成分を一緒に使うと、相乗作用で成分が単独で使われた時よりもさらに効果が強まるのです。(ターメリックとブラックペッパーの黄金コンビのように)

ターメリックとボスウェリアを一緒に使うもう一つのメリットは、お互いのファイトケミカル(植物性化学物質)がこれらのハーブの一つだけを使った時に発生する毒性を打ち消し合ってくれる、ということです。
これらの臨床研究結果から、すでに商品に実用化されているものも多数出ています。

 

【 Boswellia Serrataの使い方 】

ボスウェリアは、サプリメントとして、またはフランキンセンスの精油を使っても摂ることができます。フランキンセンスオイルは、皮膚を治すことから病気の回復を早めることまで実に多くの使い道があり、そのおかげで世界中で使われている最も人気のあるオイルになっています。

脳や神経系など、首から上の疾患に直接作用させるには、ピュアなフランキンセンスの精油数滴を、舌の裏に垂らしたり、親指に付けて口蓋(口の中の天井部分)に塗り付けてください。 または、お茶に入れて内服しても構いません。

また、フランキンセンス・オイルをオイルバーナーやディフューザーに入れて使うと、痰や鼻水を切って鼻の通りをきれいにしたり、呼吸器系や副鼻腔からの痛みを軽減したりします。

フランキンセンスをお肌に使用するときは、ココナッツオイルやホホバオイルなどのキャリアーオイルに混ぜてから、過敏反応が出ないかどうか、まずは少量で肌の見えにくい部分にパッチテストをしてください。

鼻炎やアレルギー、喘息になりやすい人は、布に数滴しみこませて、一日何回も深くその匂いを嗅いで下さい。

ボスウェリアをサプリメントの形で摂るなら、高品質のパウダーカプセルを探してください。その学名が、Boswellia serrata, Boswellia sacra, Boswellia carteriのどれかであること、また人工的なフィラー(かさまし)や添加物の入っていないものを選んで下さい。

最低37%のボスウェリア酸を含む標準化された抽出物(Standarized extract)を探しましょう。

65%以上の高濃度のものなら、さらに純度が高くて効果的です。摂取量は、その抽出物がどのぐらい濃縮されているかやボスウェリア酸の量によりますので、まずは少量から始めてみて、ボトルに書いてある使用法に従ってください。

以下は、ボスウェリアの推奨摂取量の目安です:

● 炎症軽減には、標準化されたボスウェリア600~900㎎(=60~65%のボスウェリア酸)を摂る。
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● 関節炎、変形性骨関節症、喘息、慢性痛、炎症性腸疾患、怪我には、一日900-1200㎎と、より高い摂取量が必要。

 

また、Flora Optimaでは、高品質のオーガニック・フランキンセンス(Boswellia serrata)を大変リーズナブルな価格で販売しています。

 

【参考資料】

– https://draxe.com/boswellia/

– https://www.terrytalksnutrition.com/…/i-am-confused-about-…/

– https://www.edensgarden.com/…/this-or-that-what-are-the-dif…

– https://blog.planttherapy.com/blog/2014/10/10/frankincense/

トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

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