効果が実証済みな、ガンの自然療法　① 　～ バドウィグ・プロトコル ～

１． Budwig Protocol （バドウィグ・プロトコル、バドウィグ方式）

ゲルソン療法と並んで、ガン治療/予防に有効だと言われているのが、このバドウィグ・プロトコルです。

１９５２年、ジョアンナ・バドウィグ博士はドイツ政府における脂質と薬理学の上級専門員であり、脂肪と油に関する世界でトップクラスの権威と見なされていました。

研究過程で、彼女は多くの従来の加工油脂（サラダ油、キャノーラ油などの）や水素添加された硬化油脂（トランス脂肪酸）が我々の細胞膜を損傷し、その結果細胞が死んでしまったり、体に毒素が溜まったりしている事を発見しました。

このガン進行過程に対抗する特別な食餌法を開発することで、バドウィグ・プロトコルは過去５０年に渡って９０％以上の成功を収めています。

私たちの体はおよそ７５兆の細胞で構成されており、それらの細胞の核はプラス電子、外側はマイナスの電子を持っています。

従来の加工油は、細胞の表膜を壊してしまい、細胞が点火してちゃんと機能出来なくしてしまいます。例えば、車のバッテリーが上がってしまっている状態を想像してください。これと同じことが、細胞で起こっていると思えばいいでしょう。

そうなると、細胞はたんぱく質とH₂O(水)をうまく関連付けることが出来なくなり、脂肪は毛細血管に乗ることが出来なくなります。これが、循環器系の問題を起こします。

私たちは、悪い脂質が動脈を詰まらせるのは知っていますが、悪い脂質は各細胞の詰まりと炎症という、体全体の問題も引き起こすのです。
「ガイトン医学的生理学」によると、ヒトの脳や神経システムは体全体の機能をコントロールしています。神経システムの６０％は脂肪で出来ており、体の全細胞も脂肪で出来ているため、各器官がうまく働けるのです。
細胞が正常に機能するには、細胞は健康でエネルギーが充電されていないといけません。体は日々、５億の細胞を新たに作っていますが、電解バランス（バッテリー）のスイッチがオフになっていると、健康な細胞は作れません。
言うならば、従来の加工油や硬化油は、細胞の電気活動を停止してしまい、それが細胞の死につながるのです。

では、実際にはどうすればいいのでしょうか。
まず、加工脂肪/油や遺伝子組み換え食品を食べるのを止めましょう！

次に、健康な不飽和脂肪酸や、飽和脂肪酸を摂って、傷ついた細胞膜の修復を図ること、平たく言えば、死んだバッテリーの「充電をする」ということです。

恐ろしい加工油を命の入った不飽和/飽和脂肪酸に置き換えると、細胞は再構築されて生き生きとしてきます。バドウィグ博士は、カッテージ・チーズ、フラックスシード、亜麻仁油を混ぜたものが一番良い結果をもたらすことを発見しました。

カッテージ・チーズ（硫黄たんぱく質と飽和脂肪酸が豊富である）と、フラックスシード（電子の豊富な不飽和脂肪酸）を合わせると、体はこれらの不可欠な栄養素を簡単に、早く吸収・消化することが出来ます。

これを、現代風にアレンジしてくれたのが、Dr.Axeの「バドイィグ+αレシピ」です。

・発酵乳（カッテージ・チーズかケフィアヨーグルトなど）：　１８０㏄
・発芽させて粉末状に挽いた、チアシードかフラックスシード：大さじ４
・亜麻仁油：　　　　　　　　大さじ１
・ターメリック・パウダー：　小さじ１　（これも抗がん作用がすごい）
・黒コショウ：　　　　　　　小さじ１/４

これらすべてをボールかブレンダ―で合わせて、一日一回飲む。

注１：　味がいまいちだと思う人は、ステビア甘味料、ブルーベリーを入れたりしてもいいでしょう。

注２：カッテージ・チーズは日本ではなじみが薄く、お店にもなかなか売っていないかも知れませんが、自宅で牛乳から簡単に作れるようですし、ネットにもレシピがたくさん出ています。

参考文献：
・http://draxe.com/10-natural-cancer-treatments-hidden-cures/
・http://draxe.com/budwig-diet-protocol-cancer/
・https://www.youtube.com/watch?v=RqP-0b2ilq4