今回は、マリアアザミ(ミルクシスル)について特集したいと思います。
マリアアザミは、なんせ「放射能から薬、農薬、アルコール、重金属まで、解毒できないものはない」と言われているほどパワフルなハーブなのです!
マリアアザミ(Milk Thistle)とは?
マリアアザミは、過去2000年以上も使われてきた人気のあるハーブです。実際、ギリシャの医者で植物学者のディオスコリデスが、紀元40年にはすでにマリアアザミの癒しの効能を記していました。
これは、地中海地方原産の植物で、ひまわりやデイジーと同じキク科に属します。この癒しのハーブは、葉を潰した時に乳白色の液体が出ることから、その英名「ミルク・シスル」がつきました。実際の葉も、ミルクに浸したような白いまだら模様をしているのが特徴です。これはまた、St. Mary’s thistle や Holy thistle、オオアザミ、シリマリンと呼ばれたりします。
マリアアザミは、一般的に痩身、肌の改善、母乳の出を良くすることなどさまざまな用途で使われますが、多くの効能がある中でも一番知られているのは天然の肝臓の薬としてです。実際にドイツでは肝硬変、黄疸、肝炎、胆のう問題など肝臓関連の病気を治療するのに医療現場で使われています。
母乳の出をよくするのでは、ある研究で、マリアアザミに含まれる特定の成分が、出る量を86%も増やしたという結果が出ました。
マリアアザミの商品にはさまざまな形態がありますが、その種と葉はカプセルやパウダー、チンキ剤、エキス、またはお茶として売られています。
種を生で食べてもいいのですが、より大きな効果を得るには、そのエキスやサプリメントを摂る方が確かです。
マリアアザミの主な効能6つ
1.肝臓の解毒
マリアアザミは、肝臓の細胞を再構築する、肝臓の負荷を減らす、肝臓で処理された毒素を体から排出する、など「肝臓の頼れる助っ人」です。.マリアアザミは、以下のような肝臓の病気に使われてきました:
● アルコール性肝臓疾患
● (急性・慢性)ウィルス性肝炎
● 毒素由来の肝疾患
2.ガンから守る
マリアアザミは、シリマリンという抗酸化物質フラボノイドの宝庫です。
シリマリンは、免疫力を底上げしたりDNAの損傷を起こさせない、また悪性腫瘍の成長を遅らせる、などしてガン(特に乳がん)の発達リスクを減らします。
乳がんを阻止するのに加えて、試験管実験や動物研究では、肺がんや前立腺がん、皮膚がん、子宮がんなどいろいろな部位のガンにも効果があることが分かりました。
この抗酸化物質は、たんぱく質の合成を促して、健康な細胞が損傷を受けたり変異しないようにその外膜を強化します。また、細胞の再生を助け、体内の汚染物質や化学物質、重金属がフリーラジカルのダメージを引き起こすのを阻止します。
3.高コレステロール値を下げる(抗炎症効果で)
シリマリンを他の伝統的な治療法を組み合わせる時、総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪の値を改善します。
4. 糖尿病の統制・予防をする
研究では、マリアアザミの主成分、シリマリンを従来の治療と合わせて摂ると、血糖値を統制して二型糖尿病を改善するということが分かりました。
肝臓は血流にインスリンを放出することも含めて、ホルモンを統制するのが仕事ですから、それも不思議ではありません。
5.胆石を予防する
マリアアザミの胆汁の量を増やしたり、非アルコール性脂肪肝になるのを防ぐ、肝臓の解毒を促進するという特質は、胆石予防にも有効かもしれません。
胆石は、胆管内のコレステロールや他の物質が一緒になったときに形成されます。それらは硬くなって胆のうの内膜に引っかかったりするので、問題なのです。
6. アンチエイジング効果がある
マリアアザミの抗酸化成分(シリマリン)のおかげで、老化過程もゆっくりにすることができますが。これは、内臓でも体表の皮膚でも同じことです。.マリアアザミの肌を保護する特性によって、皮膚がんから目に見える肌のダメージ(吹き出物、シミ、皺、たるみ)まで、良い結果が得られるでしょう。
ちなみにシリマリンは、「抗酸化物質の達人」であるグルタチオンの消耗も防いでくれます。グルタチオンの大きな役割は、ガン、糖尿病、心臓病、アルツハイマーなどの神経性の病気につながる酸化ストレスと闘うことです。このように、フリーラジカルのような活性酸素によって起こる細胞レベルのダメージを防ぐため、慢性の病気予防になるのです。
マリアアザミはどういう人にお勧めするか
マリアアザミは、たばこやアルコールの摂取がなかなかやめられない人に向いています。
肝臓は悪くなったことがなかなかわからない臓器なので肝臓に負担をかける暴飲暴食の習慣がある人はマリアアザミ摂取しておくことで予防が可能となります。また、すでに肝機能が悪化してしまった人にも効果が期待できます。
それから、日常的に医薬品を服用されている方は、医薬品の解毒に要する肝機能負担が大きく、肝臓を疲弊させてしまっている可能性が高いため、肝細胞の再生や肝機能の回復を図るマリアアザミの愛用はとても有益です。
あと、お肌がよく痒い、というのも肝臓に何らかの負担がかかりすぎて解毒機能が衰えている、ということなので、(血がきれいにフィルターされておらず、血中に糖や不純物が混じっているため、それが痒みを引き起こしている)そういう方にもお勧めします。
マリアアザミを摂らない方がいい人
マリアアザミは基本的に安全性の高い植物ですが、体質によっては吐き気やかゆみ、黄疸や腹痛、下痢などの副作用があらわれます。胃腸が弱い人や妊娠中の女性は使用を避けてください。
キク科植物のアレルギーをもつ人もまた、アレルギー反応があらわれる可能性が高いため、使用を避けたほうが良いでしょう。
注意すべき相互作用
マリアアザミは、いくつか飲み合わせに注意するべき薬があります:
■ アレルギーの薬や抗不安剤、抗血液凝固剤
■ エストロゲン製剤
マリアアザミにはエストロゲンのはたらきを抑制する作用があるため、エストロゲン製剤の効果が弱まるおそれがあります。 (子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣がんなど )
■ 肝臓で代謝される医薬品
マリアアザミには消化・吸収を助けるはたらきがあるため、肝臓で代謝される医薬品の作用や副作用が強くあらわれます。
■ 抗ガン剤
マリアアザミに含まれる抗酸化物質は、ガン細胞を保護することで抗がん剤の効果を弱めることがあります。
マリアアザミの摂取目安量
マリアアザミは、サプリメントとして分類されているため、FDA(食品医薬品局)によって品質管理・監視はされていません。また有効成分の量は、そのメーカーの抽出法によって大きく変わってきます。実際、市場には異なる推奨摂取量を示したタブレット、カプセル、ソフトジェルが出回っています。
★ 標準推奨摂取量というのは定められていませんが、一般的にはマリアアザミは一日20~300㎎を摂ります。
★ 弱った肝臓の改善には、150㎎を一日1~3回摂ってください。 これは、自然な肝臓の解毒として作用する高めの摂取量になります。
★ 普段の使用や肝臓のサポートには、一日50~150㎎を摂ります。
ともあれ、基本は1カプセルに付き50~150㎎の高品質の商品を探してください。そうすれば、自分の必要に応じて量を調節できます。
もしどのサプリメントがいいかわからなければ、高純度(最低80%)のマリアアザミエキスを売っている会社の商品を探してください。
Flora Optimaでは、マリアアザミ150㎎の入った肝臓の解毒サプリメントを販売しています。
マリアアザミの種からつくったお茶