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ボーンブロスの効能と作り方

ボーンブロスの持つ驚異的な9つの効能 とその作り方


ボーンブロスが、新たな健康食品として近年アメリカでブームに火が付き、今や日本にもそれが飛び火していますが、ボーンブロスというものは、実は新しいものでもなんでもありません。むしろ、原始時代から地球上のどの食文化でも伝統的に「動物の骨付きの肉を煮込む」ということは行われてきました。

ボーンブロスは、動物を丸ごと使ったりするので、無駄の出ない料理法でもあります。それが戦後、便利で忙しいときにもすぐ食べれるインスタント食品、できあい食品が多く出回るようになり、手間のかかるお袋の「ダサい」料理は徐々に敬遠されるようになった、という経緯があります。


それがまた、最近になってその栄養と効能が見直され、これは実は素晴らしかったのではないかということで、この「スローフード」が再び脚光を浴びるようになったのです。


不健康で便利な食習慣に移り変わっていくにつれて、私たちは以下のような必須栄養素を大きく欠くようになりました:

 ● ゼラチン
 ● コンドロイチン&グルコサミン
 ● コラーゲン
 ● プロリン
 ● グリシン
 ● グルタミン
 ● ミネラル

これらは、奇しくもすべてボーンブロスに含まれています。

また、ミネラルにしても、ボーンブロスでは体に吸収しやすい形になっているのです。

まさに古くて新しいスーパーフード、ボーンブロス。

ところで、ブロス(Broth)とは英語で「出汁」のことです。またはスープストックとも言います。(厳密には、ストックの方は塩などの調味料が入っていない料理の原材料としての出汁です)

ボーンブロスは動物の骨、内臓、骨髄、じん帯、軟骨、足などを水に入れて、数時間~何日間も煮込んだものです。「じっくりコトコト」煮込むことによって、骨や他の部位から体を癒す広範囲の栄養素が沁み出すようになります。また、リンゴ酢などの酸を加えることで、骨に含まれるミネラルも汁に溶け出します。

欧米では、病気になったらチキンスープを飲む習慣がありますが、昔の人はボーンブロスに栄養がぎっしり詰まっていたり、体を修復する原材料が入っていることを本能的に知っていたのではないかと思われます。



それでは、ボーンブロスの効能を見ていきましょう。


1.腸を修復する

今日、私たちの周りで腸にダメージを与えるものは多くなる一方です。

食品中の農薬、抗生物質の濫用、加工食品に使われている添加物・・・腸は、歴史上かつてないほどさまざまな攻撃に晒されています。

幸いなことに、ボーンブロスに含まれるゼラチンやコラーゲンは腸を治す最適な原料になります。ゼラチンは腸内壁を修復したり、腸関連の病気や食品過敏で起こる炎症を抑えたりしてくれます。


2.関節の健康を促進する

関節にくっついている軟骨は、関節をしっかりと守っているものですが、それも歳を取るにつれて摩耗していきます。そうすると、痛みも出てきます。

そこで、体が関節を修復したり維持する原材料を与えることが非常に重要になってくるのです。

ボーンブロスは、関節を維持するのに必要なものがたっぷり入っています。例えばコラーゲンやコンドロイチンは、体が軟骨をつくる原材料になります。

実際に運動選手がコラーゲンを24週間摂り続けたら、関節の可動性・快適性が著しく向上したのを感じるようになった、という研究結果も出ています。


3.免疫力を上げる

体の調子が悪いとき、あなたはどんなものを食べたくなりますか?
ネブラスカ医科大の研究者たちは、欧米で病気の時に飲むといいとされるチキンスープに、実際効能があるかどうかを調べました。

すると、チキンスープに入っているアミノ酸(たんぱく質の原材料)は、炎症を抑え、消化を良くし、免疫機能を上げるということが分かりました。

つまり、ボーンブロスは体を癒し、病気と闘う後押しをするのです。


4.お肌を健康で若々しく保つ

コラーゲンは、体が肌を健康に保つために使用するたんぱく質です。

体は肌を艶やかで張りのある状態に保つのに十分なほどのコラーゲンをつくり出します。しかし、それも二十歳のピークを過ぎると、悲しいことに毎年1%ずつ、その能力は落ちていきます。その結果、肌は徐々に張りと輝きを失い、それがたるみや皺となっていきます。

現代食でコラーゲンを含む食品は多くはありませんが、ここでもボーンブロスはコラーゲンをたっぷり含む食品として、気になるお肌への「食べる美容液」となります。


5.組織の再生を促進する

体内の細胞や組織は常に新しい細胞と入れ替わっていっています。

しかし、その原材料が体内にないとそれが十分に追いつかない時があり、そうなると怪我の傷やワークアウト後の疲れの回復などが遅くなります。

ここで、ボーンブロスに含まれるグルタチオンがそれらの組織修復原料となってくれます。グルタチオンとは、グルタミン酸・システイン・グリシンの三つのアミノ酸からなるペプチドで、ストレスや過度な運動、飲酒、喫煙、紫外線によって発生する活性酸素によるダメージから細胞を守る働きをするため、「抗酸化の達人」と呼ばれているものです。


6.解毒を助ける

今日我々の世界は、毒素がそこここに満ち溢れています。

食品添加物や野菜・果物の農薬、家庭で使われる化学洗剤やパーソナルケア商品、水道水に含まれる塩素、土壌に含まれる鉛・カドミウム、海の水銀など・・

体には本来解毒能力が備わっているので、ある程度ならフィルターして体外に排出することができますが、それもコンスタントに入ってくると、圧倒されて蓄積し始めます。
慢性病が起こってくるのはこういう時です。

幸いなことに、ボーンブロスはここでも強力な解毒剤となります。

グルタチオンやその原材料のグリシンが、消化器系が老廃物をより効率的に排出するのを助けたり、肝臓が血液から毒素をフィルターする能力を上げてくれます。


7.脳の健康を底上げする

ボーンブロスに含まれるアミノ酸・グリシンは最も重要な抑制性神経伝達物質の一つで、知覚パフォーマンスを助け、脳のエネルギーの使い方を統制したりします。グリシンはまた、毛細血管を拡張させるので、脳の血の巡りをよくします。

ボーンブロスはコンドロイチンも含んでいて、中央神経系での再生と可塑性に貢献するため、学習と記憶を助けます。


8.精神的疾患を緩和して眠りをよくする

リーキーガットが治るとともによく眠れるようになった、鬱が治ったという話を聞きますが、これも、高濃度のグリシンのおかげなのです。

例えば研究では、グリシンは以下のような精神疾患を改善したということです: 強迫神経症、統合失調症、鬱、不安、不眠など


9.心臓を守る

ここでもグリシン登場で、グリシン大活躍!ですが(笑)
ボーンブロスに含まれているグリシンは心臓発作のリスクを下げることが研究で分かりました。

またグリシンは肉や卵に含まれるメチオニンのマイナス効果を消してくれます。

※メチオニンーー 必須アミノ酸の一つ。魚介類や肉類に多く含まれる。基本的に体には必要な良いものですが、過食や高カロリー食の頻繁な摂取によって「高メチオニン血症」といって、肝障害や視力低下が起こることがある。



- ボーンブロスの作り方 -

骨付き肉では牛骨が腸には一番よいらしいのですが、日本では手に入りにくいので、鶏ガラをつかうのが一番簡単なのではないかと思います。

鶏ガラでなくても、骨付きのもも肉や手羽先でも良いです。

鶏の足を入れるとさらにコラーゲンが強化されます(^^)


【材料】

- 鶏ガラ 1~2羽分
- しょうが、にんにく 2~3かけほど
- 玉ねぎ 1個
- にんじん 1本
- セロリ 1本
- ローリエの葉 1枚
- リンゴ酢 大さじ2杯
- 水 1リットル
- お好みで塩ひとつまみ

① 野菜は一口大に切ります。にんにくはつぶして入れます。

② 材料を全てお鍋に入れます。

③ 圧力鍋なら、30分の加圧後1時間放置。普通のお鍋なら10時間程かけて、弱火でじっくりコトコト煮出します。長時間かけて煮た方が美味しくて栄養の抽出も良いのだそう。

④ ザルでこしてスープを取り出します。

⑤ 完成!

お好みでパセリやコショウなどをふってもよし。なるべく塩は控えて、素材の味であるお出汁をお楽しみください。

中に入れる野菜は、基本的に家にある余り野菜でいいです。

できれば無農薬のものを皮ごと使うと良いですが、無農薬でないなら皮をむいて。
また、骨についてもできれば、牛骨ならグラスフェッド、鶏の骨は平飼いのもので、どちらも薬品不使用のオーガニックだとベストです。

どうでしたか? 冬の寒い日、キッチンでボーンブロスをコトコト煮ていると、心も体もあったまりますよ。


トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

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