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アダプトジェン(滋養強壮・ストレス適応)ハーブ

アダプトジェン(ストレス適応ハーブ)について

アダプトジェンってなに?


現代人は、多忙な日々、押し寄せる情報の洪水、社会の複雑化などにより残念ながら人類史上最もストレスが多くなっています。ストレスが多くなると、交感神経がオンになります。それは、「Fight or Flight Response (”闘争か逃走か”反応) 」とも呼ばれるもので、生きるか死ぬかのような追い詰められた時の興奮状態のことです。

その反対が副交感神経がオンになっている状態で、それは食べているときに消化酵素が出ている、またホルモンが出ている、寝ている間など、体が自身を再生・修復するときの精神状態です。ですから、逆に言うと交感神経がオンになりっぱなしだと、そういう体の基本的な生理機能が二の次になってしまう。そういうのが続くとどうなるかーーガンなどの重篤な病気になりますね。ですから、私たち現代人は、副交感神経をできるだけオンにする生活を心がけるべきなのです。

慢性ストレスを緩和する方法はいろいろとあると思いますが、その中でも強力なアプローチが、このアダプトジェンを使うものになります。

アダプトジェン(Adaptogen)という言葉は元々、Adapt(適応する、適応させる)-gen(ーを生じさせる)からきていまして、Adaptogenはさしずめ「体の適応能力を高める物質(植物)」という意味になります。


~ アダプトジェンとして認知される条件 ~ (1947年にニコライ・ラザレフ博士が定義)

① 身体に無害であること

② 心身への様々なストレス(物理的、科学的、生物学的な要因などの)に対する適応能力や抵抗力を高めること

③ 異常を起こした体を正常化させること

この3点が必要になります。

これらの草や根は、中医学やアーユルヴェーダの伝統的医学で何世紀も使われてきましたが、西洋医学の登場で一旦は下火になり、そして今日再び脚光を浴びてきています。それらには、食事に入れて摂るものもあれば、サプリメントやお茶にして飲まれるものもあります。

アダプトジェンは、エクササイズが筋肉にするように、副腎に作用します。例えば、運動をするとそれは体にはストレスになりますが、それでもそれをやり続けると、体はその「ストレス」により対応できるようになり、同じ運動をしても、前ほどは疲れにくくなったり心拍数が上がらなくなったりしますよね。アダプトジェンについても同じことが言えます。アダプトジェンは、体がストレスにより対処できるように「慣らして」「耐性を付ける訓練」をしてくれるのです。


では、アダプトジェンにはどのようなハーブがあるでしょうか。ここでは、代表的なもの7つをあげました。特徴を大まかにしか書いていないので、興味があれば、購入される前に各自よく調べてください。


1.朝鮮(高麗)人参、オタネニンジン(Panax Ginseng)


抜きんでた抗ストレス特性をもち、ストレスによって引き起こされる疾患の治療に使うことができる。ただし、朝鮮人参は他のアダプトジェンのようなコルチゾール*・ブロッカーとして作用するのではなく、他のストレス因子(副腎や神経伝達物質の値など)を調整することで効果を発揮する。
非常に強力なので、少量を摂取するだけでよい。

※ コルチゾール ・・・ 一般的に「ストレスホルモン」と言われる、体が恐怖や不安を感じたときに出すホルモン。鬱の度合いを上げたり、体重を増やしたり、血糖値、コレステロール値も上げたりすることが分かっている。


2.ホーリーバジル(トゥルシ―)


アーユルヴェーダ医学では欠かすことのできない中心的存在。三つの抗ストレス植物性化学物質成分のお陰でストレス反応を改善するのに効果がある。


3.アシュワガンダ(Indian Ginseng)


アシュワガンダは「インドの高麗人参」「インドのバイアグラ」とも呼ばれているほど強力なアダプトジェン。

アシュワガンダはストレスからくる胃潰瘍、副腎の増大(慢性ストレスのサイン)を阻止してコルチゾール値を安定させる。厚生労働省では、その中の成分(ウィザフェリンA)に抗腫瘍作用があるとして医薬品扱いになり、サプリメントでの国内流通は禁止されている(ただし、個人輸入はOK)。

※ Flora Optimaでも、オーガニックのアシュワガンダ(ブラックペッパー入り)を販売しています:


4.アストラガルスの根(Astragalus、黄耆(オウギ))


アストラガルスは中国医学で使われてきたもので、特定のストレスホルモンを減じて免疫力と抗酸化レベルを改善することが分かっている。これも、日本ではサプリメントとしては強力すぎて医薬品扱いになるため、国内流通は禁止されている。


5.甘草の根 (Licorice Root)


コルチゾールなどのストレスホルモンを統制するのを助ける。ただし、血圧やカリウム値に影響するので、高血圧の人は別のアダプトジェンを使った方がいいい。(その点、DGL Licoriceは長期使用にも安全でこの類ではない)

6.ロディオラ(Rhodiola Rosea、紅景天(こうけいてん))


ロディオラは、ワクチン的に軽いストレス因子として体に入り、体をそれに慣れさせて結果的にストレス耐性を底上げしてくれる。ロディオラは滅多に薬とぶつかったりすることもなく、副作用も特にないので、安全なサプリメントとして使える。



7.冬虫夏草(Cordyceps Mushroom)


冬虫夏草、また霊芝、椎茸や舞茸などは、キノコという菌糸類なので厳密にはアダプトジェンとは言えないかもしれないが、抗ストレス、抗腫瘍、免疫底上げ特性を持つ。

特に冬虫夏草は、コルチゾール値と酸化ストレスに与える影響が大きい。

冬虫夏草の抗ストレス効果は、ストレスにさらされた時に一時的にコルチゾール値が上がり、その後ストレスのない期間には、何もしなかった場合と比べてそれが大きく落ちるという特徴がある。


その他にも、アダプトジェンには:
シザンドラ(Schisandra, 五味子)、シャタバリ(Shatavari)、マカ(Maca)、ゴツ・コラ(Gotu kola)、エゾウコギ(Eleuthero)、モリンガ、スマ、アムラ、シラジット(Shilajit)、チャガ、霊芝 などがあります。


アダプトジェンを摂り始める前の注意

いつものことですが、何か新しい療法を始める前には、ご自分の医師と、その薬やサプリメントについて話し合って下さい。特に、アダプトジェンハーブの中には、処方薬とぶつかるものも少なくないので、特定の疾患を持つ人、妊婦さんなどは十分気を付けるべきです。また、買われる際にはそれが信頼できるメーカーからの高品質なサプリメントであるかどうかを確かめてください。


最後にー
よく食べ、よく休み、よく動き、身の回りのことに感謝し、社会的なつながりを保つことーこれらすべてが、慢性ストレスから自分を守ることにつながります。
それにプラスして、日々の生活にアダプトジェンを摂り入れることで、慢性的なストレスのダメージからの立ち直りが早くなり、コルチゾール値がずっと高止まりしないようにあなたの体を守ってくれるでしょう。

トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

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