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ココナッツオイルについて

さまざまなココナッツオイルを比較する

 

精製(Refined) ココナッツオイル VS. 未精製(Virgin / Unrefined) ココナッツオイル

これらの両方ともが、同じ量の中鎖脂肪酸を含んでいます。それは「良い脂質」としても知られ、痩せるとか血糖値をコントロールするなどに役立つものです。

しかしながら、未精製のココナッツオイルの方が栄養的には高いです。その理由は、精製ココナッツオイルを製造するときに高温まで熱することで、多くのビタミンやポリフェノールがダメになってしまうからです。その一つがラウリン酸で、それには抗菌・抗バクテリア、抗酸化、抗カビさまざまな効能があります。(その特性自体が、ヴァージン・ココナッツオイルの賞味期限を長くしています)

各ココナッツオイルの詳しい製造方法の違いはあまり知る必要もないと思うので、ここでは出来上がった製品を比べてみます。

【 主な違いのまとめ 】

● 未精製のヴァージン・ココナッツオイルはココナッツ特有の香りを持つのに対して、精製ココナッツオイルは無味無臭である。

● ヴァージン・ココナッツオイルは精製ココナッツオイルよりも栄養がある。

● ヴァージン・ココナッツオイルは余り加工されていないにもかかわらず、精製ココナッツオイルよりも高価である。

● 精製ココナッツオイルは、ヴァージンココナッツオイル(5年!)よりも早く劣化する。(2年)

● 料理では、精製ココナッツオイルのスモークポイント(発煙点)は232℃で、ヴァージンココナッツオイルのそれよりも50度ほど高い。(=高温調理に向いている)

 

【 各ココナッツオイルの選び方・使い方 】

精製ココナッツオイルは、その製造過程でオイルが部分的に水素添加されるためにトランス脂肪酸が入っているオイルがあります。このため、悪玉コレステロールが増えるから精製ココナッツオイルは使わない方がいい、という医者もいます。

そこで、ココナッツオイルの匂いや味が苦手なんだ、という人は、出来るだけ加工をしていない商品、また部分水素添加をしていないもの(=トランス脂肪酸ゼロの)を選ぶようにして下さい。水素添加していない高品質の精製ココナッツオイルは、蒸気など自然で化学物質フリーの加工方法を採用しています。

一方、ココナッツオイルの香りや匂いが好きなんだ、少なくとも気にならないよ、という人はそちらの方が栄養価も高い上に日持ちもするし、そちらをお勧めします。ただ、フライパンのオイル引きなどに使う場合は、発煙点(177℃)だけ超えないようにして下さい。

未精製のヴァージン・ココナッツオイルは、普通ラベルに「Virgin」「extra virgin」「cold pressed(低温圧搾)」ココナッツオイル、と書いてあります。ヴァージン・ココナッツオイルの味や匂いは、その栄養価によって変わってきます。高温で加工されるほど、ココナッツ独特の味も強くなります。

本当に未精製の高品質なヴァージン・ココナッツオイルは、新鮮な生のココナッツの果肉を化学用剤を使わずに採った「一番搾り」のオイルです。こういうオイルは、味や香りがマイルドです。

 

 オーガニック・ココナッツオイル VS. ノンオーガニック・ココナッツオイル

精製、未精製という分け方の他に、オーガニックとノン・オーガニックというくくりもあります。これは、具体的にはココナッツの栽培の際に化学肥料や農薬を使ったか、ということになりますが、この点に関しては、どんな生産方法でも、出来上がった最終製品には農薬がほぼ残ってないから、オーガニックを買う必要性はココナッツオイルに関してはあまりない、という意見があります。同じことがココナッツ・ウォーターにも言えます。

それでもなんとなく不安ならば、オーガニックのココナッツオイルを買えばいいでしょう。

 

 

MCTオイル VS. フラクショネイティッド・ココナッツオイル 

MCTオイルはアスリートや健康意識の高い人に知られているかと思いますが、フラクショネイティッド・ココナッツオイルについては、美容関係者か、エッセンシャルオイル使用者ぐらいしか知らないのではないかと思います。

ざっくり言って、これらはほぼ同じ成分構成のオイルです。

つまり、「オイルからラウリン酸(長鎖脂肪酸に近い中鎖脂肪酸)を抜き取って、カプリル酸カプリン酸などの短めの中鎖脂肪酸だけにしたもの」です。

ラウリン酸がないと、抗菌作用などの効能は減りますが、融点が低いので、通常の気温で液体、透明で無味無臭になります。

その原材料は、フラクショネイティッド・ココナッツオイルはもちろんココナッツオイルを加工したものになりますが、

MCTオイルはココナッツオイル、パーム核オイル、コーンオイル、ヤギ乳などからもつくれる、ということです。ただし、コスト的にはやはりココナッツオイルやパームオイルからつくる方が断然安いので、大抵のMCTオイルはそれが原材料になります。

それでは、この二つのオイルの大きな違いは何かというと、

「MCTオイルはもうひと手間かけて、食用に出来るようにより純度を高く、安全にしている」ということです。

実際、フラクショネイティッドオイルはエステサロンなどで使われるオイルで、食用ではありません。

その点、MCTオイルは食用にもできるし、お肌などの外用にも使える、より利用先の広いオイルと言えます。前回の投稿でも言いましたように、中鎖脂肪酸は体がすぐ使えるエネルギーになるので、痩せたい人やエネルギー消費の多い運動選手にも持ってこいのオイルとなります。また、MCTオイルは便秘にも良いようです。

というわけで、結論は:

『MCTオイルとフラクショネイティッド・ココナッツオイルはどちらもラウリン酸を欠いた中鎖脂肪酸のオイルであるが、フラクショネイティッド・・の方はスキンケア用のみで、MCTオイルは食用とスキンケアの両方に使える』

ということでした。

トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

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