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掌蹠膿疱症(ビオチン療法)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とビオチン療法

今回は、掌蹠膿疱症にスポットを当ててみましたが、これは以下のような皮膚疾患:

  •  急性・慢性湿疹(アトピー性湿疹・主婦湿疹など)
  • 尋常性乾癬
  • ニキビ
  • 酒さ
  • 花粉症  

にも効果があるようなので、それらに悩む方にも是非読んでほしいです。

 

掌蹠膿疱症とは?

掌蹠膿疱症とは、慢性難治性の自己免疫疾患で、手掌・足底に多数の無菌性の膿疱が急に出現し、しばらくするとガサガサになる、といった経過がエンドレスに繰り返されます。痒みを伴うこともあり、心身に疲弊するような非常に厄介な病態です。

また、胸肋鎖骨間骨化症を合併することが多く、その場合は、上胸部の疼痛や運動制限が見られます。

 

掌蹠膿疱症の原因(として考えられること)

掌蹠膿疱症の原因は未だに不明とされていますが、

  •  金属アレルギー(特に口腔内の金属詰め物)
  •  喫煙 ―― 患者さんの約80~90%が喫煙者というデータもあります。ただし、禁煙しても、症状の軽減はあっても治癒しません。 ガクッ
  •  他の炎症の病巣感染 ーー 扁桃炎、歯周病、慢性副鼻腔炎、上咽頭炎など、体のどこかに症状がほとんどない炎症がある場合、「これが引き金となって起こる」こと(=病巣感染)があります。
  •  その他 -- ストレス、悪い腸内環境、抗生物質の使い過ぎ、過食 など

ビオチン療法

「掌蹠膿疱症は原因不明、従って一生治らない」という医学界の結論づけに対して、ちょーっと待ったぁ―!と 手を挙げた一人の日本人医師がいます。秋田県の前橋賢というお医者さんです。

彼は、要因と言われるストレスも喫煙も、悪い腸内環境も、結局はビオチンが枯渇する原因になっているからであって、それを引き起こしている直接かつ共通の原因は、ビオチン欠乏だ!として、後に言うビオチン療法を考案しました。

ここ、すごくないですか? 世界では誰も言っていなかったのに、彼が初めてビオチンに目を付けて言い始めたんですよ。英語文献を調べても、日本人の秋田の医者が・・といろいろなところで話題になっているのが出てきます。また、実際にそれで見事に治った!というブログも国内外のあちこちで見られるので、これはその患者さんは試してみる価値があると思います。

ここでビオチンとは、ビタミンB群の一つで、ビタミンB7ともビタミンHとも呼ばれるものです。
ビオチンは、アミノ酸の代謝・コラーゲンの生成に関わり、健康な髪や肌を保ちます。さらに抗炎症作用があり、脱毛・薄毛・アトピー性皮膚炎・にきびの治療に有効であると言われています。毛細血管を太くする効果もあります。

ビオチン療法と言っても、ビオチンのサプリメントを、ミヤリサンというプロバイオティクスとビタミンCサプリメントと3点セットで毎日摂る、というだけなのですが(^^;

彼はこの「ビオチン療法」を世の中に広めようとするも利権などの問題もあり、他の医師はその治療法を学ぼうとしなかったので、この治療法はほとんど広まっておらず、今もほとんどの病院では受けることが出来ません。 確かに、こんなことを広めても、病院は儲かりませんから(^^; 

唯一この治療法が受けれる病院が、彼のいた秋田の本荘第一病院の免疫内科でしたが、それも平成26年9月末日をもって閉鎖され、それと同時に前橋医師も退職されてしまいました。

なぜ退職されたのかは分かりませんが、 ともあれ、今となっては前橋医師から治療を受けることも治療法を学ぶこともできなくなっています。

今現在、ビオチン療法を受けれる数少ない医療機関が、大阪の「岩橋クリニック」と、京都・滋賀にある「大西皮フ科形成外科医院」でした。(実際はもっとあるかも?)

まあ、治療と言ってもメインは取り寄せたサプリメントを継続して飲むという、家でも充分できることなのでご安心ください。

 

では、ここからその「ビオチン療法」についてです。

彼が提案しているのは、以下のサプリメントを飲むことです:

① ビオチン

② ミヤリサン(整腸剤)

③ ビタミンC 

 

① ビオチン(5000mcg = 5mg)

掌蹠膿疱症患者の約50%がビオチン不足のため発症していると言われています。

これを、一日3回、計15㎎飲みます。ちなみに、ビオチン(ビタミンB群)もビタミンCも、水溶性ビタミンなので、多く摂りすぎても体外に排出されるだけなので、その辺を気にする必要はありません。


ナウフーズ ビオチン(ビタミンH) 5mg 120カプセル

② 強ミヤリサン(60㎎ / 2錠)

ここで、プロバイオティクスはいろいろあるのに、なぜミヤリサンご指名なのか?と思われると思います。私も思いました。調べてみると、ミヤリサンには、「酪酸菌(宮入菌)」というものが入っており、それはビオチンをエサにしないということです。他の国内で売られている整腸剤は、フェカリス菌などのビオチンをエサとして食べてしまう菌が入っており、ビオチンを入れても意味がないらしいのです。

その点ミヤリサンを摂取すると、ビオチンの敵である悪玉菌の増殖を減らしてビオチンの吸収を高めてくれるので、やはりミヤリサン限定、になります。ちなみに、海外でも酪酸菌の入ったプロバイオティクスはやはり珍しいようです。 これを一日3回、計180㎎を摂ります。
病院では、ミヤBM錠というモノが処方されることもありますが、それもこのミヤリサンと同じ成分です。

 

 強ミヤリサン 錠 330錠 [指定医薬部外品]

 

ちなみに酪酸菌の入っている食品は、どうやらぬか漬けぐらいしかないようです(笑)ヨーグルトにも納豆にも入ってないということですね。

あと、プロバイオティクスには個人で合う合わないが結構ありまして、ミヤリサンがどうも合わない?と思う方は、「アシドフィルス(Acidophilus)」ベースのプロバイオティクスも、ビオチンをエサとして食べない、ということですので、代替品としてそれを選んでもいいと思います。

 

③ ビタミンC(350㎎)

ビタミンCはビオチンの吸収力を高めてくれます。また、ビタミンCは免疫を安定させる働きがあり、ビオチン不足によって乱れた免疫バランスをより早く回復に導いてくれます。ビタミンCの一日の所要量は100mgで、ビオチン療法では1000mgを目安にしますが、これを毎日食品から摂取することは難しいので、サプリメントを利用します。ビタミンCも毎食後に分けて服用します。

サプリメントはどれでもいいですが、私的にはEster-Cがお勧めです。

 

ビタミンCも、ビオチンも先ほど言いましたように水溶性ビタミンなので、一気に摂っても摂りだめはできずに流れてしまいます。少しずつ摂って、常に体内にある状態を目指しましょう。

ここで気づいたのですが、うちで販売している「Hair Optima(育毛フォーミュラ)」にも実はビオチン(4000mcg)とビタミンC(250㎎)が入っていたんですね(笑) 考えたら、髪と皮膚と爪は同じ原材料なので、当然と言えば当然なのですが。 ですので、それを飲んでいただいても結構です。それだと、2錠x1日4回になります。

Hair Optima(育毛フォーミュラ)

 

それに付け加えて、私はもう一声、コラーゲンリンゴ酢も一緒に飲んでほしい!ところです。

コラーゲンも、皮膚・爪・髪には欠かせないものなので、治りがより早く、容易になるのではないかと思います。

また、リンゴ酢は解毒、腸内善玉菌優勢など体質改善のための万能薬ですし、例のデトックスドリンクをつくって毎日飲んでもらえば、ビタミンCであるレモン汁も入っていて、一石二鳥というわけです。

 

 

治療期間の目安

ビオチンによる治療は、歯痛に対する鎮痛薬のように即効的ではありません。手の発疹の改善には、約60日、足底の発疹の改善には7~8か月、骨の病変の改善には病変の程度により2~3年から数年を要します。体の中の代謝障害や免疫異常を正常化し、再発を防ぐため通常2~3年間治療しています。ということで、しばらくやって「効かない!」とさじを投げるのではなく、気を長ーく持って、ということですね😓 うーん、じっと我慢の子になるか。。

手掌や足底の病変に対しては外用療法として希釈したステロイド軟膏を塗擦してもいいですが、病状が改善すれば塗擦を中止します。

 

注意事項

喫煙は患者本人だけでなく、周囲の人たちの喫煙(受動喫煙)は煙草に含まれているニコチンを分解するのにビオチンが消費されてしまうため、治療効果が妨げられてしまいます。多量の飲酒もアルコールを分解するためにビオチンが消費されてしまうため、治療効果が妨げられてしまいます。生卵の白味にはビオチンの腸からの吸収を妨げてしまうアビジンという蛋白質が含まれていますので、卵を加熱してから食べてください。

 

まとめ

ビオチンは腸内細菌によって十分な量が作られていますので健康な人では欠乏を生じませんが、掌蹠膿疱症の患者さんでは腸内細菌叢の構成に異常があって、繁殖するためにビオチンをどんどん消費してしまう「悪玉菌」優位の状態になっているため、ビオチン欠乏をおこしてしまいます。 ということで、ココでも腸内環境が大事!

最後に、がっかりさせるようなことを言いますが、皮膚疾患にビオチン療法は万能というわけではありません。特に変化のなかった患者さんもいます。アトピーは変わらなかったけど、肌はキレイになった、という方もおられます。

ビオチン療法は、特に副作用もないので、それをやりながら、禁煙や禁酒、食生活の見直し、あと口腔内に金属の詰め物があればそれを取り除いておく、そして、抗炎症的な生活を送る(=ストレスの少ない生活)、ということが肝要かと思います。

 

ということで、「掌蹠膿疱症をぶっ壊す!💪」を合言葉に、気長に頑張りましょう~。

トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

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