説明
ベントナイトクレイってなに?
それは、火山によってできた火山灰のことです。ベントナイトクレイが一番取れるのは、火山の沢山あるワイオミング州ベントンで、名前もそこから来ました。
ベントナイトクレイは、別名「モントモリロナイト・クレイ」とも呼ばれており、それはこのクレイが最初に見つかったフランスのモントモリロン(Montmorillon)という地方に由来します。
今日出回っているクレイ(粘土)は、ほとんどがアメリカ、フランス、イタリアで採掘されたものです。「ベントナイト」は、実は企業の登録商標名ですが、人々はこれをベントナイトクレイやモントモリロナイト・クレイと呼んでいます。
ベントナイトクレイは、無臭で色はグレー/クリーム色をしていて、とても柔らかくて細かい物で、一般的にはパウダー状で売られています。他のクレイとは違って、ついても染みにもならないし、今日さまざまな美容や自然療法に使える原料として、または加工品が売られています。
またベントナイトのような”Healing Clay(癒しの粘土)”は、シリカ、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、鉄、カリウムなどのミネラルを高濃度で含んでいます。これはまた、毒素、重金属、不純物、化学物質などを吸収・排出するという特性を持っています。
このため、ベントナイトクレイはデトックスやクレンジング製品の原材料によく使われています。(外用では、湿布、泥パック、デトックスバスなど)
また、そのデトックス効果で内服に使う人も多くいます。これは、正しく摂ると体をアルカリ化する効果があり、それが腸内細菌バランスを整えるのも助けます。
ちなみに、ベントナイトクレイの主成分はアルミノケイ酸です。アルミノケイ酸の主成分は、酸化アルミナとシリカです。この酸化アルミナとシリカの結合こそが、これからお話しするベントナイトの強い「解毒作用」の元になっています。
ベントナイトクレイのさまざまな使い方
お肌に:外用に、ベントナイトクレイを水と混ぜたペーストを湿疹、虫さされ、傷、痒み、火傷などの皮膚問題に付けます。それを、乾くまで放置してから洗い流します。これは、特にアトピーや乾癬、水ぼうそうなどの肌の痒みを鎮めます。
虫刺され・やけど・傷のための湿布: もっと深刻な肌問題には、ベントナイトクレイ・ペーストを厚く塗って、その上から濡れたガーゼや布で覆います。このように患部をラップして、2時間毎にそれを替えます。これは、漆かぶれにも効きます。
フェイスマスク:美容用の製品の多くが、毒素や不純物とくっついて取り除いてくれるベントナイトクレイを使用しています。なめらかで健康的な肌のために、ベントナイトクレイと水を混ぜたペーストでクレイマスクがつくれます。それを顔に塗って20分間放置し、その後ぬるま湯で洗い流します。これを、一週間に1,2回するとよいです。水の代わりにリンゴ酢と混ぜても、よりお肌に優しいフェイスマスクがつくれます。
デトックスバス:いつものお風呂に、1/4~1/2カップのベントナイトクレイを加えると、お肌が健やかに、また柔らかくなります。
体内のお掃除に:朝一番や寝る前などの空腹時毎朝小さじ1/2~1のベントナイトクレイを入れた水を飲みます。ベントナイトクレイは水分を含むとかなり膨張しますので、混ぜてすぐに飲むと、お腹の中でも膨張し続けて、たっぷり水を飲まないと便秘になることがあります。そこで、あらかじめピッチャーにたくさん作っておいて、時間が経ったクレイウォーターを飲むことをお勧めします。また、味が嫌い、という人はつくっておいた上澄みの水を飲むだけでもある程度の効果はあります。効力を最大限にするために、ベントナイトクレイがスプーンなどの金属に触れないようにすること、また飲用後1時間は食事や薬・サプリメントを摂らないようにしてください。ベントナイトクレイの摂取量は、最大一日小さじ1杯で充分です。
お口の健康に: ミネラルを与えると同時に重金属や毒素を吸着する素晴らしい効能を利用して、ご自分の歯磨き粉がつくれます。ベントナイトクレイは、それ自体味も食感もあまりないので、普段の歯磨き粉に混ぜてもいいでしょう。
☆「DIY・ベントナイトクレイ歯磨き粉」のレシピ
● ベントナイトクレイ・パウダー 大さじ4
● ベーキングソーダ(重曹) 小さじ1
● ステビアパウダー 小さじ1/2
● ペパーミントオイル 15滴
ホワイトニングと石灰化のためのうがい薬として:
歯磨き粉で使う以外に、うがい薬として使うことも出来ます。これはまた、口腔内をアルカリ化、毒素排出してくれます。非金属の蓋のある小さい瓶に、1/4カップの水と小さじ1/2のクレイを入れ、良く振って混ぜます。それから、これで30秒~1分ぐちゅぐちゅして、吐き出します。歯に金属の詰め物のある人は、いずれ取り除いた方がいいですが、とりあえずこれと内服を頻繁にやるべきです。
ワキのデトックス: ベントナイトクレイとリンゴ酢を混ぜたものを腋に塗って、長年のデオドラントからの毒素を取り去ります。(リンゴ酢と混ぜるのは、pHの高いアルカリ性のベントナイトクレイを中和してお肌に優しくするためです)
乳腺炎に: 先ほどのクレイ湿布を、胸の患部に塗ります。これを、炎症が治まるまで毎時間繰り返します。と同時に、ビタミンCとオメガ3のカプセルも内服すると効果が高まるでしょう。
ベビーパウダーに: 赤ちゃんのおむつかぶれやその予防に、ベントナイトクレイパウダーは理想的です。おむつかぶれがひどい場合は、フェイスマスクのように水と混ぜたペーストを塗ると、治りが早くなります。間違っても、タルクベースのベビーパウダーは発がん性があるので使わないで!
消化器系問題やつわりに: つわりを抑えるのに、ベントナイトクレイ小さじ1/2をコップ一杯の水に入れて飲むと、気分が良くなるということです。これは一般的に安全とされていますが、される場合はかかりつけ医に確認してから行ってください。
ペットに:吐いたり、病気のサインを見せているペットには、ベントナイトクレイを飲み水に混ぜてやったり、シリンジやドロッパーで直接口にクレイウォーターを飲ませてやるとよいです。これは、普段魚ベースの缶詰などの食べ過ぎで体内に水銀のたまっている子にも有効です。
―使用上の注意-
1.クレイを水と混ぜた後は、金属との接触を避ける
これは、クレイが水に触れるやいなや、マイナスイオンを放つので、金属に触れるとイオン交換が起きてせっかくの効力が弱まってしまうので、それを避けるためです。
ベントナイトクレイの吸着力はとにかく強力なので、プラスチックさえも避けた方がいいということです。
2.クレイを吸い込まないようにする
これも、珪藻土と一緒で、肺に入ると炎症物質となって肺ガンのリスクが上がると言われているので、取り扱う際は吸い込まないようにします。といっても、これは職業的にいつもいつも吸い込んでいるなど、よっぽどの場合のことだと思うので、家庭でたまに使うぐらいなら全然大丈夫です。
3.水をたっぷり飲む
クレイを内服したら、その後も水はしっかり摂ります。普段飲み慣れていないと特に、便秘や腸閉塞になることがあります。便秘になりやすい人は、オオバコの種皮(Psyllium Husk)を一緒に摂るとよいです。
4.内服前後の1時間は何も食べない
クレイは何でも強力に吸着して排出してしまう性質があるため、食品の栄養素までも出してしまいます。また、体内に固形物があるとクレイの効果も弱まります。クレイの内服後1時間以内は食事を、2時間以内は薬やサプリメントを摂らないようにしてください。
ベントナイトクレイについてのより詳しい記事はこちらです
レビュー
レビューはまだありません。