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アトピー性皮膚炎や乾癬の治し方

私に相談される方で一番多いのが、消化器系問題を抱える方、もう一つがアトピーなどの皮膚問題で悩んでおられる方です。(現代では、お子さんの15~20%、大人の2~4%がアトピーのようです!)
アトピーと乾癬は違う疾患ですが、どちらも同じ症状を持ち、解決法も似通っているのでここに一緒にまとめました


【アトピーと乾癬の比較】

● 乾癬もアトピーも似たような感じの皮膚の炎症を起こします:痒み、赤み、肌のツッパリ感など。アトピーは赤ちゃんや子供により多くみられる一方で、乾癬は15~35歳の間に最もみられます。

● どちらも免疫機能の低下やストレスが発端になることがあります。しかしながら、アトピーは何かに対する炎症(スキンケア商品などによる)やアレルギーにより関係があります。 乾癬の真の原因はまだ分かっていませんが、遺伝、感染、精神的ストレス、過去の傷や薬の服用からくる肌の過敏性との複合だと信じられています。

● 乾癬と比べて、アトピーは強烈でしつこい痒みを引き起こし、時に掻きむしらずにはいられません。ですから掻き過ぎによる出血は、乾癬よりもアトピーの方が多いです。 痒さや肌の自傷はアトピーの方が一般的なのに対して、乾癬ではよりチクチクする感じとか、熱く燃えるように感じます。 熱い感じに加えて、乾癬は盛り上がった銀色のうろこ状のかさぶたがその炎症部分に出来ます。

● 体のどこに現れるかにも違いがあります。
乾癬は摩擦による刺激を受ける場所に多く症状がみられます。膝や肘、頭皮などが症状が出やすい場所です。特徴としては、毎回同じ場所に症状が出ますので、もし毎回違う場所に症状が出るという場合は乾癬ではないのでは、と疑う必要があります。

アトピーの場合は乾癬とは違って皮膚の柔らかい場所に症状が出ることが多いのが特徴です。
乾癬の場合は顔にはあまり症状がでることがありませんが、アトピーは顔に症状が出やすい病気です。もし顔にも湿疹などの症状が出ればアトピーの可能性を疑ってください

さて、本題のアトピー性皮膚炎や乾癬の治し方ですが、以下のようになっています。


1. [食生活を変える]-- 良い食品を取り入れる

 ① プロバイオティクスを取り入れる

アトピーや乾癬は、腸の健康が損なわれていることに端を発しています。いわゆる「リーキーガット」と呼ばれる症状です。(それについてもっと知りたい方は、私の本を読むか、ネットで書いた記事を探して読んでいただければと思います)

ともあれ、問題は腸にありますから、その環境を善くすること(=善玉菌を増やすこと)が重要になります。それの一番の近道は、発酵食品を摂ることです。例えば、最もお勧めの食品は、ヤギ乳のヨーグルトやケフィアです。それが難しければ、普通のヨーグルト(無糖)やケフィア、納豆、ザワークラウト、キムチ、自家製の漬物、紅茶キノコなどもいいでしょう。

② 食物繊維をもっと摂る

実際、水溶性繊維はプロバイオティクスのエサになります。その中で特にいいのは、ブルーベリーなどのベリー類、それから、カリフラワーなどのアブラナ科の野菜、そしてホウレンソウなどの葉物野菜です。それから、チアシードやフラックスシードなどの種系も、食物性繊維と良い油がぎっしりと詰まった食品になります。

③ オメガ3脂肪酸を摂る

三番目に摂ったらいい食品は、脂ののった天然の青背魚です。サーモン、サバ、マグロ、サンマ、イワナなどーこれらは、オメガ3脂肪酸を最も含みます。陸では、牧草飼育の牛肉もお勧めです。(従来の穀物で育てた肉は、逆に炎症を起こすオメガ6脂肪酸が高く、炎症を抑えるオメガ3が低い)

④ 抗炎症のハーブ・スパイスを摂る
ターメリック(ウコン)、ショウガ、タンポポなど。(これらは解毒ハーブでもあります)

まあ一般的に、加工食品でなく第一原材料のもの、例えば野菜や果物などは抗酸化力が高く、癒す力が大きくなります。また、肉、魚、卵なども第一原材料と言えますね。とにかく、家で料理していれば、大概の加工食品、原材料の怪しい食品は避けることが出来ます。

⑤ ボーンブロスを日常的に摂る
ボーンブロスにはコラーゲンがたっぷりと含まれており、それが腸内壁の修復を促して、健康的な肌に生まれ変わらせることに繋がっていきます。いろいろあるボーンブロスの中でも最も良いものは、タイプⅡコラーゲンを多く含む鶏の骨ブロスです。

2.[食生活を変える]―― 炎症を起こす食品を取り除

従来飼育の肉、加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージは添加物の塊)、マーガリン・ショートニングなどのトランス脂肪酸、キャノーラ油・コーン油・大豆油などのオメガ6系の油、また、砂糖食品、小麦食品(人によっては穀物自体が炎症を起こすため、穀物も)など。

3.アトピーや乾癬にお勧めのサプリメント

① プロバイオティクス
これは、言わずもがなですが腸に善玉菌を増やしてくれます。買うときは、少しのCFUしか入っていない安物のプロバイオティクスではなく、高品質の少なくとも50 Billion CFU が入ったものを選びましょう。

② ペプシン入りのHCL(Hydrochloric acid、塩酸)
これは、タンパク質の分解を助けるものですが、アトピーや乾癬の原因の一つに、タンパク質の消化不良があります。ですから、そんなにたくさん摂るものではないですが、グラスフェッド肉や天然魚などのたんぱく質食品を食べるときに、このペプシン入りのHCLを少し摂ることをお勧めします。胃の辺りが熱くなるようなら、次回は量をもう少し減らすなどして調節します。
(➡ アイハーブでの商品例

③ フィッシュオイル(オメガ3)
1日に、EPA/DHAを1000mg以上(フィッシュオイルが1000mgではなく!)摂ってください。

④ マリアアザミ(Milk Thistle、シリマリン)
マリアアザミという植物は肝臓の解毒を最も行ってくれます。アトピーや乾癬の原因の一つが、肝臓に負担をかけ過ぎていることにあります。ですから、肝臓の浄化を助けるマリアアザミ、それからタンポポやターメリックなどのサプリメントもいいでしょう。(ちなみに、クロレラやスピルリナは重金属の吸着・排出に良い)

⑤ ビタミンD₃ 
ビタミンD₃も、皮膚疾患にはキーとなる栄養素です。(抗菌作用&免疫系を高める) 一日4000-5000mgのビタミンD₃摂取を推奨します。

⑥消化酵素
これも、皮膚疾患の患者には必要だったりします。

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ここで、自然な保湿クリームの作り方をご紹介しましょう

~ DIY保湿クリームの作り方 ~

「生の」シアバタ―(Shea Butter)をオンラインなどで手に入れます。(抗炎症作用を持つビタミンAを多量に含む)   →こういうやつです

それに、ココナッツオイルと、特定のエッセンシャルオイル、お勧めはゼラニウムオイルを数滴混ぜて、それを肌に擦り込みます。 エッセンシャルオイルはティーツリーオイル、カモミールオイル、ラベンダーオイルなどでも皮膚疾患には効果があります。

(詳しい作り方はこちら
また、月見草油(Evening Promrose Oil)やルリジサオイル(Borage Oil) に含まれる GLA (ガンマリノレン酸)は抗炎症作用がありますから、これを内服か外用に使ってもいいでしょう。

その点では、当店のアンチエイジング美容液には月見草油、ザクロオイル、ホホバオイル、キャロットシードオイル、ビタミンEオイル、ラベンダーオイル、フランキンセンスオイルなど、保湿&肌の修復に必要な成分を集結させていますから、購入されるならそちらをお勧めします。


最後にもう一つ、晴れの日は皮膚を太陽にしっかりと当ててください。日光浴は、サプリメントの何倍も体内でのビタミンD₃の生成を促し、また体のデトックスにもなります。

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