説明
抗菌石鹸は百害あって一利なし
今、日本国内ではインフルエンザが猛威を振るう中、皆さんは人が多く集まる場所で、菌をもらったり人に移したりしないように、手洗い励行やマスクなどで細心の注意を払っているかと思いますが、
2016年の9月、FDA(米国食品医薬品局)が、19種類の殺菌剤を含む抗菌石鹸や抗菌ボディソープなどを販売禁止にすると発表したのは、まだ記憶に新しいところです。 理由は「効果の科学的根拠がなく、有害無益でさえある可能性が高い」ということでした。.
そこで、我が国の厚生労働省もその後一か月以内に異例の速さで、これらの成分を含まない代替品へ切り替えるよう各企業に通知しましたが、結局厚労省の通知は薬用石けんに限定されたもので、汗拭きシート、歯磨き粉、化粧水、シャンプーなどの日用品は対象外になっています。
こうした対象外の製品には、切り替え対象の殺菌剤(トリクロサン、トリクロカルバンなど19種類)が依然として使用されているので、日用品購入の際には個人レベルでの十分な注意が必要です。
19種類の殺菌成分のうち、特に問題視されているのは:
● トリクロサン
● トリクロカルバン
この二つで、それらは今まで日本でも抗菌効果をうたう固形石鹸、液体ソープ、汗拭きシート、歯磨き粉、化粧水、シャンプーの多くに使用されてきました。
何が問題かというと、
① これらの殺菌剤が健康を害する細菌だけでなく、自然界に存在する常在菌まで殺してしまうことにあります。例えば皮膚上には腸内と同じく、いい菌と悪い菌がバランスを取り合って棲んでいますが、そのうちのいい菌も皆殺しにしてしまうのです。抗生物質と同じ原理ですね。
それによって、特に子供は成長の過程で常在菌による免疫システムの構築が出来ず、免疫力が育たないということになってしまいます。
② 2番目の問題は、耐性菌を増やす、という事です。これも抗生物質の問題と同じですね。
特にトリクロサンは、経口・皮膚を経由して簡単に体内に浸透する性質があります。尿・血液・鼻水・母乳などからトリクロサンが検出されています。母乳からも検出されているということは、母親から子どもの体内にも移動する可能性があるのです。また、経口・皮膚などから浸透したトリクロサンの成分は体内にある程度残留します。その残留したトリクロサンが、環境ホルモンとして働きます。
環境ホルモンは、正常な働きをするホルモンの働きに影響して、色々な異常を引き起こします。トリクロサンには、ホルモンかく乱物質が含まれているため、免疫システムに害をおよぼしたり、発がん性などの毒性についての研究結果が報告されています。子供の尿中のトリクロサン濃度を量った結果、トリクロサンの濃度が高い子供ほどアレルギーやアレルギー性鼻炎である率が高かったという報告や、マウスにトリクロサン・トリクロカルバンを投与した結果、トリクロサンを体内に取り込んでいないマウスと比較して肝細胞がんの発症率が高くなったという報告もされています。
また、尿に残留したトリクロサンは、家庭排水から環境へ流出し、土や川でトリクロサンが検出されるという、環境汚染問題も引き起こしています。
トリクロカルバンもまた、ホルモンを攪乱して、男女両方の受胎能力の低下、少女の早発思春期、ならびに乳癌、卵巣癌、および前立腺癌の増加を引き起こす可能性がある、ということです。
ちなみに、どんな商品に未だに使われているか、具体例はこちらのサイトに書いています → トリクロサン・トリクロカルバンの入った商品リスト
(これは2018年7月時点の話なので、また変わっている可能性があります)
ともあれ、それらの危険成分が入っていてもいなくとも、私は殺菌剤が入っていること自体が良くないと思っているので、出来れば普通のせっけんやシンプルな自然の原材料だけでできたシャンプーなどを使うことをお勧めします。そんな抗菌商品を使わなくても、普通のせっけんで十分に健康的な生活は送れますし、その方が逆に免疫系は健全に保てます。ともあれ、愛する家族を守るには「疑わしきは近寄らず」に限ります。
徹底的に原材料をこだわりぬいた、安心・安全のハンドソープ
そんなコワい化学物質ばかりの溢れたハンドソープ市場を憂いて、当店では自然シャンプーに続いて、徹底的に自然な原材料だけでつくった「オーガニック・泡ハンドソープ」を商品化しました。着色料さえ花や食品を使うというぐらいのこだわりようで、これ以上に自然に近いものは、日本市場ではおそらく見つからないだろう、というぐらいの自信作です。(例えば、レモンオイル入りはターメリックエキスで黄色を、ローズマリー&ペパーミントオイル入りは蝶豆の花エキスで青色を付けています) どうせ経皮吸収されるなら、体に害になるものよりも、体に良い影響を及ぼすもので手を洗った方がいいと思いませんか?
また、機能的にも泡立ちが大変よく、細かでクリーミーな泡が作れます。手の油分を取りすぎないので、さっぱりと洗い上げながら、乾燥後でも手が適度にしっとりとした感じになります。
添加されているオーガニックエッセンシャルオイルは、いずれも元々洗浄能力と自然な抗菌力があるものです。また、いずれも手にほのかに良い香りを残します。
【レモンオイル入り】泡ハンドソープの原材料:
水、ココナッツオイル*、ひまわりの種オイル*、水酸化カリウム**、ひまし油*、ターメリックエキス、クエン酸、レモンオイル*、ローズマリー・エキス(花)*、クローブオイル(つぼみ)*
【ローズマリー&ペパーミントオイル入り】泡ハンドソープの原材料:
水、ココナッツオイル*、ひまわりの種オイル*、水酸化カリウム**、ひまし油*、クエン酸、ローズマリーオイル*、ペパーミントオイル*、ローズマリー・エキス(花)*、蝶豆(チョウマメ)の花エキス、クローブオイル(つぼみ)*
(*はオーガニック。 **は最終商品には残っていません。)
注)室温が低くなると、溶液の色が曇ったり、底に白い物質がたまって見えることがありますが、製品の質にはなんら問題ありません。その場合は、よく振ったり少し温めたりするとまた元のクリアーな色に戻ります。
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