説明
ルーベン・グランダール氏は、1950年頃~60年代にかけて、海軍商船の無線技師として世界中の港に寄港しながら旅していました。これらの写真は、プロのカメラマンでもあった彼が、日本の各港に寄港した際に撮ったものです。
そこには、一般の人々の飾らない日常生活があふれていて、戦後10年の人々の明るい希望が感じられるような復興を垣間見ることができるため、当時の民俗資料としても貴重です。
-出版に至った経緯- (まえがきより抜粋)
私は、ルーベン氏が所有していたRutherglen Mansion(ルサ―グレン・マンション、ワシントン州ロングビュー市指定の歴史的建造物)の購入者として、その建物を中身ごと引き継ぎまして、後日ネガの入った箱を地下室に発見しました。
それらは、長年ワインセラーに保管してあり、とてもよい保存状態だったため、彼の息子さんに引き取るかどうかを確認したら、要らないから捨ててくれ、と言われました。このまま捨てては決して彼の魂が浮かばれない、これを世に出すのはたまたま日本人であった私の責務ではないか、という思いから、このように今日、日の目を見ることとなりました。
この邸宅を購入して数年間は、当時90歳代のルーベン氏も生きておられてマンションのすぐ隣に住んでいましたので、彼と話したこともよくあります。とても陽気な、思考も明朗で身なりも普段からきちんと正装しているような老紳士でした。
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