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糖質「制限」から糖質「選択」へ

最近の私の食事を見た方は、(え、真理子さん、糖質制限やめたの?)と思っているかもしれません。
はい、厳密に言えば、私はもう「糖質制限」はしてないです。 しかし、相変わらず小麦食品は摂っていないし、お菓子も食べていない(笑)

その代わりに糖質として食べているのは、果物、根菜類、芋、ヨーグルトなどです。これらの食物繊維、ビタミン、生きた酵素、ミネラルなどをごっそりといただきたいからです(笑)
つまり、良質の糖質を「選んで」食べているわけです。

いろいろと勉強している時に、サツマイモ、カボチャ、スクワッシュ(これもカボチャっぽいやつ)はリーキーガットを癒す、また消化器系ガンを防ぐ食品ベスト5に入っているということで、まずあれっと思いました。糖質が高いから避けよと言われているのに、おかしいだろ?!と。 その他、ベリー類は超抗酸化のスーパーフード、ヨーグルトは腸の善玉菌を増やして、お通じを良くする、パイナップルの消化酵素ブロメラインは強力な天然抗がん剤、バナナはこれまた栄養がぎっしり詰まったお手軽燃料ーーこれらを、糖質が入っているというだけで、みすみす食べないのは、もったいなすぎるのではないかと思いました。

それと同時に、カンジダダイエットについて勉強していて、自分もカンジダダイエットなるものを1週間ぐらいやってみたのですが・・あれは辛かった! 糖質を含んだ食品を一切取らないのですが、気が狂いそうになりました。それで、こんな不自然な辛い食事が、人類の恒久的な正しい食事なわけないだろう^^; と思うに至りました。

それで、結局私がたどり着いたのが、「全体食ダイエット」です。それって、何?!って思われるかもしれませんが、何のことはない、ただ単に加工品を食べないで、丸ごとの食品(野菜、果物、魚、肉、卵、ナッツ、芋など)を食べるというだけです(笑)要は、自然にあるものをいただく、昔の人がやっていたようなことですね^^

いろいろ寄り道して、やっと原点回帰してきた感じです。これでいくと、小麦食品はまず人の手によって挽いた加工食品だし、米も、白米は不自然なので食べません。(大きく見れば、穀類自体が人間の手による不自然な食品なのですが…)
果物は体にいいですが、果物を絞ったジュースなどの食物繊維を抜いた糖も、血糖値を急激に跳ね上げますから、避けます。また、砂糖を使ったお菓子など、直接糖は言わずもがなです。

(※注ーーここで、私のこの考えは今健康な人の病気予防食であって、すでにがんの人、糖尿病の人に当てはまるわけではありません。それらの人は、今までの食事が悪すぎたために、これよりずっと厳しいケトジェニックダイエット並みの糖質制限をしていかないと、病気をリバースすることが難しいのは確かです。また、一時的に痩せたい人も、私のこのダイエットは効果的ではありません)

 

マーク・ハイマン医師が推奨する、新しいPEGAN食品ピラミッド。
下に行くほど、食生活に占めるその食品の割合が増える。(PEGAN =Paleo x Veganのいいとこどり!)

 

つまり、自然にあるものを食べていれば、まず間違いはないと思っています。(農薬とか品種改良の点は別にして)
それよりも恐ろしいのは、肉や卵は糖質がないからと言って、どのようにしてつくられたものかも気にせずに、そちらばかりをガンガン摂って野菜や果物を全く摂らないこと。

これで私が問題だなと思うのは、この食餌法が ①野菜の食物繊維の効能を完全に無視していること、また ②肉がどのようにしてつくられたかという観点も全く欠けていることです。

 

① 野菜や果物の食物繊維ーー食物繊維は体に吸収されないからヒトの体には無駄だ、という考え方がありますが、それは違います。食物繊維は前から言われていますように、腸のお掃除にもなりますし、もう一つ大事なことは、腸内細菌、特に善玉菌たちのエサ(プレバイオティクス)になることです。ですから、食物繊維は一つの必須栄養素と考えていいと思います。

② 肉の作り方――これは、牛乳や乳製品でも言えることですが、グラスフェッド牛(牧草を食べて育った牛)の肉と、穀物牛の肉では、成分が全然変わってきます。これは、また新たに特集を組んで詳しく書きたいぐらいですが、グラスフェッド牛肉では炎症を抑えるオメガ3の割合が多いのに対して、穀物牛肉には、炎症を起こすオメガ6の割合が増えます。

 

またCLAというのは「共役リノール酸」のことですが、これは、不飽和脂肪酸の一種で食べ物の分解・燃焼をサポートし、痩せ作用、また抗がん作用も非常に高い成分です。これも、グラスフェッド牛肉や牛乳には多く含まれます。Dr. Axeが、グラスフェッド牛肉はがんを防ぐ食品!と言っていたのは、このことだったのだなと今再確認します。 ですから、肉一つにしても、肉がガンを起こす、いや起こさないと論争するのは、ナンセンスなことが分かっていただけますでしょうか。手に入りやすいかどうかは別として、肉は肉でも成分まで同じではないのです。

まあ、それ以前に穀物で育てられた商業牛は、抗生物質、ホルモン剤など打たれている可能性が大ですから、穀物食とも相まって牛自身が腸がリーキーガットになっていて、スタート地点から健康的な肉とは言えないでしょう。
その成分の違いは、グラスフェッドバター、グラスフェッド鶏の卵にまで言えます。(平飼いの草・虫を食べている鶏の卵は、オメガ3の割合が高くオメガ6が低い)

 

穀物牛肉と牧草牛肉、その栄養価の違い
Grain-fed Beef = 穀物で育てた牛
Grass-fed Beef = 牧草で育てた牛

オメガ3脂肪酸ーー炎症を抑える油
オメガ6脂肪酸ーー炎症を起こす油
グラスフェッド牛の、オメガの絶妙バランスに注目(理想はオメガ3:オメガ6=1:1)

 

私がいろいろと考えて最終的に思うことは、「自然に間違いはない」ということです。自然は、人間のこざかしい知恵よりもずっと偉大だ、ということに尽きます。
いただき物の柚子を、糖質が入っているからという理由で、全部捨てた人がいましたが? 我々は、「木を見て森を見ず」にはならないように、凝り固まらないようくれぐれも気を付けたいものです。

人は今まで、健康や宗教上、精神的観点から、いろんなダイエット法をやってきました――アトキンスダイエット、ベジタリアン、ヴィーガン、地中海式ダイエット、GAPSダイエット、パレオダイエット、ケトジェニックダイエット、ローフードダイエット、ペスカトリアン(動物性脂肪に魚だけ食べる)、フルータリアン(フルーツしか食べない)などなど・・

しかし、それは人間の頭で分類してくくっているだけで、体はすでに何が健康に生きていくのに自分に必要かの答えを持っているはずです。それを、宗教はまあさておき、主義とか信条でガチガチに縛るのもどうか、と思います。私たちは健康に生きれたらそれでいいわけで、頭ではなく、腸が欲しがっているものを最優先すべきです。

ですから、宗教や政治的に、人間にはどの食餌法が正しい、これは間違っている、と相手を言い負かそうとすること自体が意味がないと思っていいでしょう。食事はそもそも、その人の代謝能力、腸内細菌叢、今まで食べてきたもの、それによる現在の健康状態によって、食べるものの優先順位に差があるのは当然です。この私も、もともとやせ型なので、糖質をまともに制限したらガリガリに痩せてしまいます

ちょっとここらで、自分の中での変化を書いてみたくなりました。

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