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犬猫について

犬の手作り自然食について(実践編)

犬は、バランスの取れた自然食を与えることによって毛並みが美しく、皮膚も痒み・問題のない状態になり、健康でハッピーになっていきます。ちなみに、犬は「肉食中心の雑食動物」、猫は「完全な肉食動物」です。
犬の自然食はまた、下痢やおなら、便秘のような消化器系の問題をも改善します。また、消化・代謝への効率が非常に良くなるということは、結果的に糞の量が減り、食べる量も少なくて済むようになります。
アレルギーや腎臓・肝臓に問題のある犬にも、食事を自然&有機のものに変えることで非常に良い効果がもたらされます。
もしあなたが、愛犬の食餌を手作りのものに切り替えようかと考えていて、でもどんなものをあげていいのか不安に感じているなら、長いですがどうぞ読んでみてください。

「手作り食はちゃんと栄養が足りているか分からない」「カロリー計算が出来ない」という獣医には、じゃああなたの食事も、毎回カロリーと栄養をしっかり計算してやっているんですね? と言いたいです。 現に野生の動物は、そんなことをしなくても、歯も磨かなくてもペットと同等かそれ以上に健康です。結局、どんなに完璧に調合されたドッグフードも、「死んだ加工食品」である以上、生食パワーにはかなわないのです。あなたも、完璧じゃなくても全然いいので、恐れずに今日からでもやってみてください。

 

【犬のための自然な食餌法における新鮮さと多様性】

★ 新鮮さ 

新鮮な食べ物からは、“命”を感じることが出来ます。最も自然な形態での酵素、プロバイオティクス、抗酸化物質、ビタミンやミネラルが新鮮な食品には含まれているからです。(そのため、より消化・吸収がしやすく、犬の体にも負担が少ない)
覚えておいてください、愛犬のご飯は熱加工しないほど、その栄養素は自然な形でキープされているのです。

 

~ 新鮮さの度合い ~ (上位なほど新鮮)

1. (出来れば生の)手作りご飯 
2. 冷凍の生食 
3. フリーズドライ、または乾燥させた食品
4. 缶のエサ(ウェットフード) 
5. カリカリ(ドライフード)

 ★ 多様性 

もう一つの覚えておくべき大切なポイントは、「多様さ」です。私たちが毎日さまざまな食品を食べるように、私たちのペットのそうであるべきです。
より変化にとんだダイエットであるほど、繰り返し与えられる調合された同じダイエットよりも栄養バランスを満たしている可能性がずっと高くなります。
もっと大切なことに、長期にわたって同じ食べ物を繰り返し食べることは、ペットが食事に飽きてしまうばかりでなく、やがて食品過敏症やアレルギーへと発展してしまいかねません。
それゆえに、愛犬には常にさまざまな異なる食べ物をやることが大切です。

 【 犬の自然食における主な材料 】 

 ▶ たんぱく質

今日、犬はほとんど何でも(豆腐から穀物、ジャンクフードまで!)食べるように慣れさせられていますが、彼らは本来肉食動物であり、消化システムは主にたんぱく質と脂肪で出来たエサを処理するようにデザインされています。
たんぱく質は良い組織と筋肉の健康に不可欠なだけではなく、強い免疫機能と健康的な毛並みや皮膚のために大変重要です。
ただし、すべてのたんぱく質が同じではありません。犬にとっての主なたんぱく質の取り込み源は、動物性タンパク質であるべきです。穀物や野菜にもタンパク質が入ってはいますが、植物性タンパク質には犬が必要とする必須脂肪酸がすべて入っていません。特に、植物性タンパク質は二つのアミノ酸(L-カルニチンとタウリン)を欠いています。

 

~ たんぱく質源 ~

肉はたんぱく質が豊富に入った食品であり、犬に良い多くの他の栄養素も豊富に含んでいます。ホリスティックな(全体論的な)獣医は、以下にあげたような肉を与えることを勧めています:
・牛肉
・鶏肉、七面鳥肉、アヒル肉
・豚肉
・羊肉
・ウサギ肉
・馬肉
犬に肉をあげる際には、より大きい塊の方が噛んだり割いたりできるので好ましいです。というのも、その過程が彼らの歯をきれいにしてくれるからです。むろん、あなたの犬に歯の疾患があったり老齢の犬なら、小さく切ってからやったらいいでしょう。
それから、出来れば一つの食事で一種類以上の肉をあげて下さい。例えば、複数の違った部位の肉を入れるなど。またもし可能なら、有機で薬物フリーの肉をあげてください。
肉以外に、他のたんぱく質には以下のようなものがあります:
・卵
・カッテージチーズ
・ヨーグルト
・魚

 

▶ 脂肪

犬は、健康でいるためにヒトよりもたくさんの脂肪を必要とします。脂肪は、脂溶性ビタミンの吸収に不可欠です。そして脂肪には必須脂肪酸(オメガ6とオメガ3)がたっぷり入っています。脂肪は犬にエネルギーを与え、寒さから体を守ってくれます。加えて、脂肪はエサをよりおいしくし、食欲を満足させてくれます。
犬に一番良い脂肪は動物性脂肪で、それらはフィッシュオイルや缶詰の魚、肉、卵、全乳ヨーグルトなどです。
もしあなたの犬が太り気味でも、「低脂肪」ダイエットなんてバカげたことはしないでください。肥満の犬もまた、健康でいるためにはより脂肪が必要だからです。(実際、ドライフードに含まれる炭水化物が犬を肥満にさせています) ですので、ただ量を少なめにあげるようにしたらいいです。

 

▶ 炭水化物

犬は、高糖質の食品(穀類など)を食べたり消化したりするようには生物学的に設計されていないので、炭水化物は最小限にとどめるか、全くなくても構いません。いつも高糖質のエサをもらっている犬は、炭水化物がうまく消化されず、消化器官で長いこと留まってしまっています。これは、おならや腸過敏症につながり、糞も量が多く、臭くなります。
もっと深刻なことに、繊維質のやり過ぎは実際に犬に健康問題を引き起こすことが分かっています。研究では、炭水化物や穀物は、アレルギー、関節炎、発作を始めとするさまざまな健康問題に関係があるということです。加えて、犬の腸内に過剰なでんぷん質があると、カルシウムや亜鉛、鉄、マグネシウムのようなミネラルの吸収も悪くなってしまいます。
獣医の中には、炭水化物は犬にも良いエネルギー源だという人もいるかもしれません。しかし、高レベルのたんぱく質(50%以上の)と脂肪のエサを与えられている犬はエネルギーに関して何の問題もありません、というのも、脂肪をたっぷりと与えられていれば、肝臓でその脂肪をブドウ糖に変換することが出来るからです。(人間も「糖新生」といって、同じように出来ますが)
じゃあ、野菜は? 野菜は犬の自然食に入るの?とあなたは思うかもしれません。
多くの犬は、野菜、特に甘味のある野菜が好きです。野菜はビタミンやミネラルの素晴らしい源で、少量なら犬に与えても構いません(食事の一日摂取量の1/4以下)
ただし野菜のやり過ぎは、犬の体をアルカリ性にしすぎて、それもまた問題になります。
野菜の中には、生でやっていいものもあれば、犬がきちんと消化できるように調理してからやったほうがいいものもあります。
以下は、調理しなくてもいい野菜のリストです。それらは、野生では、その状態で存在する(死んだ動物の胃から)ので、ご飯に混ぜたり潰してあげるのがベストです。
(肉食動物は、狩りをして草食動物をしとめると、草のたっぷり入ったその獲物の胃から食べ始めます。そこが一番おいしいからです!)
・アルファルファ
・スプラウト
・ビーツ
・ピーマン
・ニンジン
・セロリ
・生のコーン
・キュウリ
・ズッキーニ
※ 歯や歯肉のために、時にはこれらをそのまま丸ごとあげてもいいでしょう。
 一方、以下の野菜は犬に与える前に調理するべきです。
・ブロッコリー
・カリフラワー
・さやいんげん
・豆
・ジャガイモ
犬に野菜をやるもう一つの方法は、野菜を少しだけ発酵させたピューレを作ることです。
これは意外と簡単です! それには、スライスしたニンジンやキュウリ、その他犬の好きな野菜を使います。それらを瓶などの中で重ねて、少しの未精製の海塩をふりかけ、重しをしておきます。これが、乳酸発酵を起こします。野菜から出る汁が透明な液体となって、それを覆ってしまうまで、野菜を置いておきます。
この透明な液体少量を、犬の飲み水に加えてもいいですし、その野菜をフードプロセッサーでピューレ状にして、犬のエサに加えてやってもいいです。発酵から出来る乳酸は、野菜の栄養価を上げてくれます。菌はまた、食べ物の消化や吸収を良くして腸内細菌叢のバランスを保つのに貢献します。

―まとめ―

・栄養のベストバランスのために、一つに偏らず、いろいろな材料で変化を付けましょう。
・出来るだけ有機を買いましょう。
・有機の野菜や果物がないときは、非有機の野菜・果物についた農薬を洗い落とすべく、しっかりと洗いましょう。また、その場合は皮はあげないで。

 

 【 犬の自然食用のサプリメント 】

上記に書いた原材料に加えて、自然なサプリメントを与えることも望ましいです。
特に、カルシウムはおそらく最も気にすべき重要なミネラルです。もしあなたが愛犬に全く生の骨付き肉をやっていないなら、カルシウムのサプリメントをあげることが必要です(炭酸カルシウムかクエン酸カルシウム)。 代替案として、犬のエサに卵の殻を足してやってもいいです。卵の殻をただ一晩置いて乾かして、コーヒーグラインダーで粉末状にすることが出来ます。
大まかなガイドとして、食餌に生の骨付肉をやっていないなら、あげるエサ半kgにつき約900㎎の炭酸カルシウムを与えて下さい。(粉末状の卵の殻小さじ1/2杯が、およそ900㎎のカルシウムに当たります)
その他、犬の食餌に加えてもいいサプリメントは:
・オメガ3などの必須脂肪酸
・ビタミンA、B群、E
・消化酵素
 【 参考資料 】
– http://www.barfworld.com/
– http://www.natural-dog-health-remedies.com/natural-diets-fo…
トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

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