
最近の犬猫を見ていますと、彼らもまた、人間と同じように先進国特有の現代病に悩まされている例を多く見かけます。肥満、心臓病、腎不全、尿路感染症、アレルギー、そしてガン・・。
きちんと「完全栄養食」であるドッグフード、キャットフードをあげているにもかかわらずです。これはなぜでしょうか。何か食の根本が間違っているからではないでしょうか。
こちらアメリカでは、人間が家でアイスクリームを食べる時は、犬も可哀想と、アイスクリームをあげたり、またファーストフードのドライブスルーでは、犬を乗せていると無料でご親切に(^^;)犬用に“パピーコーン”(ミニサイズのソフトクリーム)をくれたりします。うちの義母などは、こうしないともう食べなくって‥と、犬のドライフードや猫のウェットフードに、缶の生クリームを毎回てんこ盛りにしてあげています@@; その猫はと言えば、もう老猫なのですが、肥満と腎不全になり、体中の関節も痛いらしく、水を飲むのにかがむのも辛くてうめき声をあげています。 果たして、どちらが可哀想でしょうか?
例えば、猫についてですが、本来猫は砂漠の、暑くて乾燥したところの生き物だったので、何千年、何万年とネズミや鳥、トカゲなどの小動物を捕まえて生きてきました、水分は、わざわざ水を飲まなくても獲物に含まれた水分で十分賄えたのです。 それが、人間の都合で戦後ドライフードが発明されて、たかだかここ数十年の食生活の激変に彼らの体が適応できず、ドライフードと別に水をたっぷり飲む、ということをしない猫ちゃんが多いために、歳をとると腎不全や猫下部尿路疾患(FLUTD)になってしまう猫が圧倒的に多いようです。
それを知って、いろいろ調べていくうちに、うちは結局BARF(Bone and Raw Food)にたどりつきました。これは、犬や猫の祖先が食べていたものを極力真似た食餌法、いわゆるローフード(生食)ダイエットです。うちは、まあ肉牛牧場をしているからあまり参考にならないかもですが、毎回グラスフェッドの生牛肉&内臓と、適量の野菜(生 & ゆでたもの)、卵、生乳なんかもあげています。炭水化物は、犬は全くあげないか、あげても少量のサツマイモやニンジンをあげる程度です。
生肉やその内臓には、生きた消化酵素、プロバイオティクス(善玉菌)、ビタミンやミネラルがたっぷり含まれています。また、骨をかじることによって、歯の健康にも良い(歯磨きをしなくていいほどピカピカになる)、栄養のぎっしり詰まった骨髄の摂取、あごのエクササイズ、そして何より犬に精神的な満足を与えてくれます。
それに比べて市販のドッグフードはどうでしょう? 栄養こそ完璧に添加されているかもしれませんが、それはすでに調理されて超加工された、いわゆる「死んだ食べ物」です。まず、酵素がないために、犬は自身の消化酵素を使って代謝せねばなりません。そうして毎回ドッグフードだけを与えられた子は、自身の酵素がどんどん消耗されていって、それで病気になりやすく、寿命も短くなります。(酵素の枯渇した時に動物は死を迎えるから)考えてもみて下さい、自分の子に毎日毎日栄養の完全なシリアルとサプリメントだけをあげていて、健康になると思いますか? 思いませんよね? 犬だって、それと同じなんです。
それから、市販品の宿命で、ドッグフードにはどうしても安い炭水化物で“かさまし“がされています。犬に本来炭水化物は要らないのに、コーンや大豆(しかもこれらはほぼ確実に遺伝子組み換え作物でしょう)、またちょっと高級な「グレインフリー(穀物抜き)」と謳ったドッグフードでさえも、玄米かイモなどが入っていて、私は日本に行ったときに完全な炭水化物抜きのドッグフードを探しても全くないので驚いたことがあります。保存料や添加物は言わずもがなですね。
それでも、獣医にうちが生肉ダイエットをやっているというと、あまりいい顔はしません。やれ栄養がちゃんと摂れているか分からないとか、その方が太ると言って(そんなバカな!笑)、カリカリに戻した方がいいと言います。それは、彼らもまた人間の医者と製薬会社の関係と同じく、獣医学校にいる時から、ドッグフード会社にものすごい寄付やサポートをもらっていて、その洗脳にどっぷり浸かっているからです。私もそこが分かるまでには時間がかかりました。
ですから、私が言いたいのは、いろいろ時間の制約や、経済的な問題もあるとは思いますが、出来る範囲で犬猫本来の食餌を考えたエサをあげていきましょうということです。忙しくても、犬にまではお金を掛けられないとしても、犬のドライフードにちょっとキャベツの千切りやニンジンを入れてやるぐらいは難しくないですよね?
それから、同じ食べ物ばかりを食べていると、彼らだってアレルギーを起こしやすくなります。また、米やコーン・大豆など穀物の比率が多くなると、彼らだってリーキーガット(=腸の漏れ、損傷)になります。結局犬猫も、基本の体の構造は人間と同じなので、同じように考えたらいいのです。
したがって、例え良質のドライフードや缶詰を選択することにしたとしても、たまには生肉をあげるとか、肉の種類を変えるとか、そういう変化が必要です。
では、次回はどんな食べ物を具体的にあげていったらいいかという(実践編)について書きますね。

