Flora Optima

― あなたの中の百人の名医を呼び覚まそう ―

小麦というものの正体

小麦というものの正体 ③

日本人の主食が米であるように、欧米人の主食である小麦ですが、それでも、彼の診療室に来る患者たちに食事から小麦を除去するように指導したところ、それを実行できた人ほとんどの患者に、急速な目に見える体重減少はもちろん、以下のような他の症状改善も副産物として得られました。

まず、

 際限のない食欲の抑制、摂取カロリーの削減、食への執着・妄想がなくなる

● 血糖値の低下

● 関節炎、アレルギーなどの炎症がなくなる

● 血圧の低下

● HDL コレストロール値が上がり、LDL コレストロール値が下がる

(心臓病につながる悪いコレストロール)

● 体内エネルギーが増加し、睡眠の質が良くなる。

● 胃酸の逆流がなくなる

● 下痢・軟便がなくなる      その他

これは、小麦に含まれる炎症を起こす物質ーレクチン―が入ってこなくなり、レプチンなどの炎症を媒介するホルモンが出なくなるためと推測されます。

ぽっこり小麦腹の内臓脂肪による炎症は、肥満や心臓病やガンをもたらすとともに、体の各関節にも炎症を引き起こします。(体重の負荷による単なるすり減り、とかではなく)

小麦による関節への攻撃は何年も続きますが、それに拍車をかけるもう一つの現象が糖化反応です。 血糖値の急激な上がり下がりが続くと、血液や体組織のたんぱく質に糖化(=老化)が起こります。

関節の軟骨は、寿命が長くてしかも再生不可能なので、とりわけ糖化の影響を受けやすいのです。

これらをまとめると、

 

 

高血糖 + 炎症作用 + 糖化作用

   = 関節の骨や軟骨組織が破壊され、何年にもわたって、股関節や膝や手に痛みと腫れが生じる

また、穀物は、植物性食品の中では唯一の酸性食品です。

体内のpHが大きくずれることは酸性でもアルカリ性でも危険ですが、体はわずかにアルカリ性に傾いている状態を好みます。

ですから、pHが酸性に傾くと、体はバランスを取り戻すためにパニック反応を起こして、体内で骨のカルシウムを溶かしてまでして、それを埋め合わせようとします。 正常なpHは体にとってあまりにも重要なため、
pHバランスのためなら、骨の健康を犠牲にさえするのです。

その点、動物性食品(肉、チーズ、牛乳など)はどれも酸性ですが、最近の研究で、動物性食品は見かけほどpHバランスに害を与えないことが分かってきました。 動物性タンパク質には、骨を強化する作用があり、インスリン”様”因子の刺激によって骨の成長や石灰化を促すのです。

一方、野菜と果物は主なアルカリ性食品です。 野菜と果物をたっぷり食べると、動物食品の酸負荷を中和することができます。

話はまた戻りますが、日本では戦後、アメリカから大量に小麦を輸入するようになりました。 小麦が余っているということで、無理やり日本に押し付けられたという背景があります。

現在では日本国内の小麦の全消費量の85%を輸入に頼り、そのうち6割をアメリカが占めている現実を考えると、これらのことは対岸の火事ではないでしょう。

あと、ここでは述べられてはいませんが、海外から日本に小麦を輸入する際には、ポストハーベスト問題、という避けては通れない問題があります。

日本では、収穫後の作物にポストハーベスト農薬を使用することは禁止されています。

米国内でも、消費者用には、毒性の強い農薬は使用が許されていません。

ポストハーベスト農薬散布は、アメリカから日本へ輸出する途中に行われる行為なのです。

目的は、一応輸出途中で虫やカビの害から作物を守るためですが、

この場合の、残留農薬による人体への害は、輸入したいために無視されているとしか思えません。

日本国内では、人体に害があるために禁止されていることを、輸入作物に関しては例外という立場なのです。 ここに私たちの命に関わる大きな矛盾があります。

このポストハーベスト用の有機リン系の農薬ですが、人体に入ると、めまい、頭痛、下痢、便秘、しびれなどの慢性症状を起こし、変異原性、催奇形性も広く認められています。-

そして現在、輸入されている小麦はすべてに、このポストハーベスト農薬が散布されています。

国内産の小麦は、主にうどんなどの日本めん用に仕向けられています。

国内産の小麦粉はコストが高い為に、ラーメンに使用されるほとんどの中華麺が外国産の小麦粉を使用しているのが現状です。

これは、あるサイトの一文なのですが、

この文章を読んであなたはどう感じますか?

『農薬や殺虫剤が直接付いている一番粉は

色が悪いため、かん水で色を黄色に着色して

わかりにくくし、中華麺の加工用に回されます。』

(一番粉は小麦の一番外側
から作られる粉)

上記の文章から、輸入小麦を使ったラーメンを

食べる時が一番農薬が体内に吸収されるのが判ります。

その次に危険なのは、学校給食用のパン用小麦粉、

それについで市販の食パンの小麦粉の順で農薬が多く含まれています。

ちなみに、パン用で使われる小麦の自給率は1%未満です。

裏を返せば、パンに使われている小麦は、その99%が輸入小麦だということです。

ですから、結論として私が思うに、小麦はとにかく、食べない方がいい!

どうしても・・!という人は、自宅で、ふくらみが悪くてもグルテンの少なく、ポストハーベストの心配のない国産小麦粉を買ってきて、ホームベーカリーで焼きましょう。

もっと知りたい!という方は、『小麦はたべるな!』(日本文芸社)を是非読まれることをお勧めします。 邦題はいささか過激ですが、これは、日本人にも必読の書だと私は思っています。

トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

Leave a Response