Flora Optima

― あなたの中の百人の名医を呼び覚まそう ―

糖尿病

糖尿病の自然な治し方

 

糖尿病が疑われる成人の推計が2016年に1,000万人に上ったことが、厚生労働省が実施した「2016年国民健康・栄養調査」で分かりました。発症に至らない糖尿病予備群は1,000万人になり、予備軍・患者を合わせると2,000万人と推定されています。これは、国民のなんと5人に一人! 大人だけをカウントすると、20%以上になる数字です。このように、日本は世界でも有数の糖尿病大国と言えます。

経済で見ていきますと、2012年の糖尿病に関する医療費は1兆2088億円で、国民医療費の3%余りを占めています。しかしこれには、糖尿病腎症などの糖尿病合併症の医療費は含まれておらず、実際の糖尿病の医療費はもっと高いとみられ、疾患別でみると糖尿病の医療費は過去20年で大幅に増加しているそうです。

2012年の糖尿病治療薬市場規模は3688億円でしたが、2021年度は5500億円超と、10年間で1.5倍まで拡大するとみられ、今後とも糖尿病に関する医療費は増加を続けるようです。

また、アメリカの場合ですが、糖尿病は7番目に多い死因になっており、2015年には少なくとも25万人が糖尿病で亡くなっています。

 

すざまじいですね・・すぐに命にかわかる病気ではない、とは言っても、こんな感じです。糖尿病は、腎症、失明、足切断、神経損傷などの合併症にもつながっていきますから、実際放置すると恐ろしい病気です。

 

ところで、私たちが生きていくための大切なエネルギー源として血液中にブドウ糖が存在します。このブドウ糖がなくては生きていけませんが、多すぎてもよくありません。

糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が多くなる病気です。健康なひとは、食事をすると一時的に血液中のブドウ糖が増えますが、すい臓から出ている「インスリン」というホルモンによってブドウ糖を体内に取り込み、体内に蓄え、エネルギー源として使うことができる状態にしてくれます。このインスリンの働きによって、血糖値は一定の範囲内におさまっています。

ところが糖尿病患者さんは、このインスリンが少なくなったり、効きが悪くなったりして、ブドウ糖をうまく血液中から体内に取り込めなくなってしまうのです。

では、なぜ糖尿病になるのでしょうか?

 

糖尿病にはいくつかの種類があり、その種類によって糖尿病になる背景も違います。

一般的に知られているものとして、1型糖尿病2型糖尿病があります。日本では、95%以上の糖尿病患者さんが2型糖尿病です。なので、今回は2型糖尿病について特集したいと思います。

2型糖尿病は、いくつかの遺伝因子と“食べすぎ”“運動不足”“ストレス”といった生活習慣が加わって、インスリンの働きを悪くしてしまい発症します。

もしあなたに、毎日電話がひっきりなしにかかってきたら、どうしますか? 嫌になって、だんだん電話を取らなくなりますよね。それと同じことが体でも起こっていて、血中に糖があふれかえってインスリンが常に入ってノックしてきても、体がだんだんそれに反応しなくなります。これを、インスリン耐性と言います。

血中に糖が増えすぎる病気ですから、じゃあその糖自体を摂らなきゃいいじゃないか、と単純に思いますよね? そうなんです、小学生でもそれが分かります。しかし、日本糖尿病学会は、糖尿病の食事療法で「炭水化物の摂取量は一日の適正摂取カロリーの50〜60%」を目安としています。また、「糖尿病は『進行性の』病気であるから、むやみに薬をやめてはいけない」とも警告しています。

 

アメリカの糖尿病学会も、同じような感じです。これは、なぜでしょうか? それは、糖尿病になると、インスリンをはじめさまざまな薬が処方されます。それらを摂りながら炭水化物を制限すると、血糖値が下がりすぎるので、「その副作用を軽減するために」炭水化物をある程度摂りなさい、と言っているのです。 ・・これは、本末転倒だと思いませんか?(笑)薬を摂らせるには炭水化物が必要、それを続けているとずっとこのサイクルが続き、一生薬のお世話にならなければいけない・・というのです。

ぶっちゃけ、学会は糖尿病患者が糖質制限をして「タダで」「短期間に」病気を治してもらっては非常に困るわけです。ガン利権と同じ構造ですね? そこで、このようにもっともらしい理由を付けて、「糖質制限は危険!」などと警鐘を鳴らしてくるわけです。

 

ここで、栄養素には大きく分けて糖質・たんぱく質・脂質の三つがありますが、たんぱく質は「必須アミノ酸」、脂質は「必須脂肪酸」と呼ばれて体には「必須」な栄養素ですが、「必須糖質」というモノは存在しません。実際、糖質を摂らなくても、体は「糖新生」と言ってたんぱく質からでも糖をつくることができますので、仮にゼロにしたとしても人間は生きていけます。ですから、糖を摂りすぎの病気を治すには、このように一時的に糖をゼロ、または限りなく抑えるのが効果的なのです。

 

今から何千年も前の紀元前に、ヒポクラテスはこう言っています:

 

 「満腹が原因の病気は空腹によって治る」

 「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」

 「食べ物で治せない病気は、医者でも治せない」

 「人間は自然から遠ざかるほど、病気に近づく。」

 「病気は食事療法と運動によって治せる」

 「人間は、誰でも体の中に百人の名医を持っている」

 

彼の格言をここで当てはめてみると、

「糖が原因の病気は、糖を制限することによって治る」と言えそうですね。

 

それが、今までそうと言えなかったのには2つの理由があります:

一つは、Status Quo(現状維持)

今までの常識では、「脂肪(Fat)が体をFatにする(太らせる)」として、低脂肪食品こそ健康ともてはやされてきました。今でも、その固定概念が取れない人を多く見かけます。
食品を低脂肪/無脂肪にすると、実際まずくて食べられたものではなくなります。その代わりに入れられたのが・・砂糖や添加物です。それで、何十年にも渡って人間を使った壮大な実験が行われたわけですが・・それは惨めにも失敗し、結果、慢性病を持った不健康な人がたくさんつくりだされました。

もう一つはー 先ほども言ったように、お金です。こんなことをあからさまに言うと悲しくなりますが、この世から病気が消えては困る、人の病気で生計を立てている人たちがたくさんいるのです。

私たちは、今こそヒポクラテスの言っていたことに立ち返って、体内の『百人の名医』に働いてもらおうではありませんか。

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それでは、実際に糖尿病を食で治していくにはどうしたらいいのでしょうか? 糖尿病の方にはもう当たり前の知識も多くあるかと思いますが、以下の4つのステップをご紹介していきましょう。

ステップ1:糖尿病を悪化させる以下の食品を取り除いていく

食品の中には、血糖値を上げて、炎症を起こし、免疫反応の引き金になるものがあります。糖尿病を治していくには、それらをまず食生活から排除していくことが第一のステップになります。

 

  •  精製砂糖: 精製された糖、液体の糖(ソーダ、フルーツジュース、その他の甘い飲み物)は、糖尿病の主犯格になります。これらの糖は、血流に入ると血糖値を短時間で跳ね上げます。例え生はちみつやメープルシロップのような天然の甘味料でも、血糖値には影響を及ぼすのでこれらはたまに摂取するぐらいにしておくべきです。こういう人に一番お勧めなのは、血糖値にもさほど影響しない上にカンジダも増やさない天然甘味料、ステビアです。

 

  •  穀物:特にグルテンを含む小麦などの穀物は、大量の炭水化物を含み、摂取後数分で糖に分解されます。グルテンは腸の炎症を起こし、コルチゾールやレプチンといったホルモンに影響したり、血糖値を爆上がりさせたりします。そこで、治療期間としての90日間、食生活からすべての穀物を取り除くことをお勧めします。その後、少しずつ発芽させた古代米や古代小麦のパンなどなら取り入れてもいいかもしれません。

 

  •  アルコール: アルコールは血糖値を危険なほどに上げて、その毒で肝臓に負担をかけていきます。研究では、一日アルコールを3,4杯を飲んでいる人には、糖尿病発症率が43%も多く見られたそうです。ビールや甘いカクテル系は特に糖質が高いので避けるべきです。

 

  •  GMO食品: GMO(遺伝子組み換えされた)コーン、大豆、キャノーラは腎臓病や肝臓病と関係があり、糖尿病も促進すると言われています。ということで、GMO食品やパッケージされた食品すべてを食生活から排除することをお勧めします。(となると、すべてのインスタント食品、出来合い、ファーストフードを排除することになる)「オーガニック」や「GMOを使っていない」と書いてある製品を選ぶようにして下さい。

 

  •  水素添加されたオイル: 水素添加された、酸化したオイルを食生活から排除します。それらは、サラダ油、大豆油、綿実油、キャノーラ油、ピーナッツオイルなどです。これらのオイルは高温度で精製・加工されていて、化学溶剤で圧搾抽出されているため、糖尿病を始め多くの健康問題の関連が取り沙汰されています。

 

ステップ2:糖尿病に良い食品を取り入れていく

  •  食物繊維の豊富な食品:

研究では、先進国に住む現代人の90%が日々の食事で十分な食物繊維を摂っていません。高繊維食品は、ブドウ糖の吸収をゆっくりにして(そのスピードが大切!)血糖値を統制し、解毒を促します。最低一日30gの食物繊維を摂るようにしてください。それらは、例えば野菜(ブラッセルスプラウト、豆、アーティチョーク)、アボカド、ベリー類、ナッツや種(特にチアシード、フラックスシード)などです。

 

  •  クロミウム(クロム)が豊富な食品:

クロミウムは、炭水化物と脂質の正常な代謝を助ける栄養素です。クロミウムの豊富な食品は、ブドウ糖耐性を改善して、血糖値をちょうどな値に調整してくれます。つまり、ブドウ糖を細胞に取り込んでエネルギーとして使えるようにするインスリン経路に関係があるものです。クロミウムをもっとも含む食品と言えば、ブロッコリーですが、生のチーズ、エンドウ豆、ビール酵母、グラスフェッド・ビーフにも含まれています。

 

  •  マグネシウムの豊富な食品: 

マグネシウムはブドウ糖の代謝に関与しているため、血糖値を統制します。研究では、糖尿病の患者はマグネシウム欠乏になっていることが多いということです。ほうれん草、カボチャの種、アーモンド、ヨーグルト、黒豆などのマグネシウム豊富な食品を取ることで、Ⅱ型糖尿病の症状を改善していけます。

 

  •  健康的な脂質:

ココナッツオイルやレッド・パームオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、血糖値のバランスを取ってくれます。また、体が即使える砂糖より良い燃料になります。ココナッツミルク、ギー(すましバター)やグラスフェッドバターは、血糖値のバランスを取ってくれるので、これらの食品も積極的に取り入れるといいでしょう。研究では、高脂肪・低糖質ダイエット(ケトジェニック・ダイエット)は、糖尿病を自然に治していく新たな方法として知られつつあります。ただし、糖尿病の治療にはケトーシスの状態まで持っていく必要はありません。

 

  •  良質のたんぱく質:

たんぱく質は、血糖値を少しは上昇させますが、糖質ほど急激ではありませんし、体には必要な栄養素ですので、ある程度は摂るべきです。良質のたんぱく質は、天然鮭、グラスフェッド・ビーフ、有機の鶏肉、レンティル、卵、ボーンブロスなどで、それらは炎症を抑えるオメガ3も含みます。

 

  •  血糖負荷の低い食品:食品のGI(血糖インデックス)は、その食品を食べた後の血糖値の上がり具合を示すものです。
    高GIの食品は、食べた後低GIの食品よりも素早く糖に変換されます。もしあなたが糖尿病なら、出来るだけ低GI食品(でんぷん質の少ない野菜やベリー類、ナッツ、種、アボカド、ココナッツ、有機の肉、卵、天然魚、生の乳製品など)を摂るようにしましょう。

 

これらの食品を摂っていく利点の一つが、痩せることです。痩せることが、糖尿病改善の主な引き金にもなります。体重が落ちると、糖尿病の症状も自然に消えていき、それが薬をやめれることにもつながります(ただし、良い食生活を続けると仮定した場合)。それに従って、生活の質(QOL)も上がります。

 

各栄養素がどのように血糖値に作用するかを示したグラフ。脂質は血糖値にほとんど影響しないため、脂質が狙い目!

 

ステップ3: 糖尿病に良いサプリメントを摂る

1.クロミウム・ピコリネイト(Chromium Picolinate、ピコリン酸クロム)

1回200㎎を1日3回摂る。インスリンへの感受性を改善する。研究によると、このサプリメントで血糖値コントロールと高血糖症、高インスリン血症を大幅に改善出来た。その他、コレステロールや中性脂肪、また高血糖症の薬も減らすことができた。

  ※ こういうところで買えます→ アイハーブ (初めての方はコード「JHP248」を入れると少し安く買えます)

 

2.シナモン

シナモンは、血糖値を下げてインスリンへの感度をよくする能力があります。研究では、シナモン摂取が血漿内のグルコース値、LDLコレステロール、中性脂肪も大幅に減らすことが分かりました。一方、HDLコレステロール値は上げました。

シナモンを摂るには、食品やスムージー、お茶、例のデトックスドリンクに小さじ半~1杯を加えます。(この際、それがカシアシナモンでなく、セイロンシナモンであることを確認してください)また、シナモン・エッセンシャルオイル1,2滴を食品やお茶に加えて内服することも出来ます。それか、シナモンオイル3滴をココナッツオイル小さじ1/2杯に混ぜて、手首やお腹に塗り込んで経皮で血流に取り込むべくマッサージしてもいいでしょう。

  ※ 当店でも販売しています→ オーガニック・シナモンオイル

 

3.フィッシュオイル(オメガ3)

オメガ3は、基本的に体内の炎症を鎮火してくれますが、糖尿病的にも中性脂肪値を減らしてHDLコレステロール値を上げます。またオメガ3脂肪酸は、インスリン耐性ができるのを防いでくれます。糖尿病対策としては、一日1000㎎を摂ります。

  ※ 当店でも販売しています → オメガ3+ビタミンD3+アスタキサンチン

 

4. ALA(Alpha Lipoic Acid、αリポ酸)

アルファ・リポ酸はブドウ糖を体の燃料に変える抗酸化物質ですが、それがインスリン感受性も改善して糖尿病性神経障害(虚弱、疼痛、しびれなど)を軽減してくれます。アルファリポ酸は私たちの体内でも作られていますし、ブロッコリー、ホウレンソウ、トマトのような食品にも入っていますが、アルファリポ酸のサプリメントを摂ることが、体内をめぐるアルファリポ酸の量を増やして糖尿病を自然に治していくのに大きな助けとなります。

  ※ こういうところで買えます → アイハーブ

 

5.ニガウリエキス(Bitter Melon Extract)

ニガウリは、血糖値を下げたりインスリンの体内における使用を統制したりします。研究では、ニガウリエキスがインスリン耐性や心臓の合併症、腎臓の損傷、血管損傷、目の障害やホルモンの乱れなど、糖尿病関連の症状を改善してくれます。

   (これらがすべて入っていたサプリメントはこれでした!

 

 

ステップ4: 運動を取り入れる

エクササイズが糖尿病のような慢性の生活習慣病を改善していくのは、研究結果を引き合いに出すまでもなく当たり前のことですが、研究ではエクササイズが血糖値を改善したり、2型糖尿病の発病を防いだり遅らせたりする、また血圧、心血管系の健康、コレステロール値やQOLにいい影響を与えるという結果が出ています。

エクササイズは脂肪燃焼や筋肉増強によって代謝を自然に底上げします。糖尿病の防止・治療のために、エクササイズを生活の一部に取り入れましょう。これは、何もジムで汗を流せという意味ではありません。ただ、毎日食後などに外に出て20~30分歩くだけでも、体には大変有効です。スタジオや家でヨガやストレッチをするのもとてもいいでしょう。

散歩やストレッチに加えて、短時間で運動量の多いバーストトレーニングやウェイト・トレーニングを一週間に2回ほどやってみてください。バースト・トレーニングは普通の有酸素運動の3倍脂肪を燃焼させ、インスリン感受性を自然に上げてくれます。

ウェイトやマシーンを使った筋力トレーニングもお勧めです。それは、筋肉の増強や維持にいいですが、それが血糖値や糖代謝のバランスをとるのを助けるからです。

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いかがでしたか? 食事節制は時に忍耐も必要で継続が大変ですが、これらをしばらく続けると、数値も目に見えて改善し、薬もきっと要らなくなるはずです。

将来的には、あなたのQOLが上がり、余計なお金も要らなくなっていくといいですね。

トンプソン 真理子
在米20年のメディカル・リサーチャー&著作家。「すべての病は腸から始まる」「食で治せない病気は医者でも治せない」と唱えたヒポクラテスを師と仰ぎ、食と健康との深い関わり、大切さについて気づいてもらうべく日々発信している。 得意分野はリーキーガット、代表著書に「リーキーガット症候群」。

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